みんなしてなんじょにがするべ!

今なすべきは意見を持ち発言すること。どうも心配な雲行きのこの国、言うべきことを静かにしっかりと言い続けたい。。

南野九大教授 「書かないことで統制」より抜粋 そのⅡ

2017年11月06日 | 憲法守るべし
南野教授は安倍9条加憲によって9条はあって無きがごとしとなる「効果」を指摘した後次のように続けている。

もちろんそのような効果を国民が望むのであればそのような改憲を行えばよい。そのような効果を望まないにもかかわらず、現状と何も変わらないという「甘言」にだまされて改憲を支持してしまうことが問題なのである。
書かれていないが存在することと、存在しているものを書くことには実に大きな差があるのであって、その影響は長期的には甚大である。

日本人の傾向として、「なんとなく」賛成とか反対と決めることは多いと思う。大変重要だと思われることにもかかわらず突き詰めて考えることを避けて、分からないとすることも多いような気がする。これはメディアの世論調査(質問と応答)を見ての感じであるが、安倍首相が「何も変わらない」とわざわざ強調するのは、国民のこの傾向をとらえてのことではなかろうか。真正面から国民に(自民党改憲案のとおり)9条改憲を訴えるのではなく、加憲というずるがしこいやりかたをとった本心は、遠回りしても一度改憲に成功すれば・・ということだろう。
「『甘言』にだまされて改憲を支持してしまう」人をどれだけ少なくできるか、まずは「3000万署名」に一生懸命取り組もうと思う。




南野九大教授 「書かないことで統制」より抜粋 そのⅠ

2017年11月04日 | 憲法守るべし
改憲勢力が国会議席の圧倒的多数を占めても、安倍「憲法改正」に反対の国民が多数である。改憲勢力は次々あの手この手を繰り出して国民を改憲に引き込もうとしてきたが、騙されないぞと「反対」の意思表示をした国民が過半数を占めている。
昨日の「安倍9条改憲NO!国会包囲大行動」は、「国会発議を阻止する」と〝宣言〟したが、そのたたかいの要は、多くの人々に安倍9条改憲の意図=からくりを知ってもらう活動と言ってよいと思う。

10月30日の岩手日報の「識者評論 自衛隊加憲論」に南野森九州大学教授が「書かないことで統制」と題する文を寄せている。(以下はその抜粋)
これまで憲法に明記されないことで自衛隊が「戦力」(9条2項)にならないようにさまざまな制約が課せられてきたが、自衛隊が明記されればそのような効果が期待できなくなる。
9条のもとで世界有数の実力部隊が存在するという事実は、確かに容易には理解しずらいところではあるが、還暦を過ぎた自衛隊が人を殺さずそして殺されもせずにこられたことには、書かないことで統制するというわが国独特のやり方が大きく貢献していることを見落としてはならない。
9条2項の削除にも等しい自衛隊加憲がなされれば、自衛隊が「普通の軍隊」となり、また「戦力」となっていくことは時間の問題ではないだろうか。ーつづくー






総選挙後も「憲法変えるな」は変わらぬ国民の声

2017年11月03日 | 憲法守るべし
今日(11月3日)の地元紙「岩手日報」に、共同通信が11月1~2日に行った世論調査結果が載った。
「安倍9条改憲」に反対が52.6%、賛成が38.3%だった。また、安倍首相のもとでの改憲に反対50.2%、賛成39.4%であり、一番やってほしいと思うことは「年金や医療」と答えた人が42.5%で、「憲法」をあげたのは6.8%だった。
首相や日本会議などは「天の時」来たりと前のめりになって気勢を上げているが、国民の願いから遠くかけ離れた独りよがりであることが今またはっきりした。それを承知しているからこそ、彼らも「草の根」からの改憲運動を重視している。
草の根運動は、9条の会など「憲法改正」反対の我々が元祖だ。「憲法を変えるな」は「国民の声」だ。大義は我々にあり。
東京では、「安倍9条改憲NO!国会包囲大行動」が今日行われた。盛岡でも「安倍改憲NO!リレートーク・署名活動」で全国各地の行動と連帯した。



安倍首相は国民に好かれてはいない

2017年11月01日 | 憲法守るべし
からしだねさん、コメントありがとうございます。
いただいたコメントを日本共産党にも届けていただくようにお勧めします。共産党の総選挙直後の声明は「党内だけでなく党外の各方面の方々の意見も聞いてしっかり総括する」と述べて、いろいろな意見を寄せてほしいと求めています。

         枝を広げたダケカンバ(岩手山焼走登山道)
   
自・公は、特別国会の会期を主張していた8日間から、野党の要求を受け入れ30数日へと“大幅に”拡げることを認めるようだ。そうせざるを得なくなったのだ。
選挙後、安倍首相は「謙虚に」、「真摯に」、「誠意をもって」などの言葉を繰り返してはいたが、実際には特別国会を超短期間で閉じて、しかも野党の質問時間を奪うことまで目論んだ。与野党の質問時間の割合が今は2:8だそうだが、野党になっていた当時の自民党の要求でこうなったのだという。議院内閣制の特色を考慮して野党に多くの時間を割り当てているのだが、安倍首相が自民党若手議員の〝要望〟を悪用して党執行部に「議席数に応じた」割合に変えるよう指示したらしい。国会が国権の最高機関であることや、議院内閣制の基本的な事柄を無視したアベ暴走だ。
しかし、選挙期間中、やや上向きに転じたようだった内閣支持率は自民圧勝後再び下降していることを見て、慌てて軌道修正せざるを得なくなった。「自・公圧勝」といっても、首相の人柄が信用できないという国民が多数であり、かなり脆い地盤の上に立っている政権だ。安定多数は見かけだけであって、国民の安定した支持の上には立っていない。
だからこそ、からしだねさんが言う大事なところを共産党だけでなく、アベ政治をかえたいと頑張っている各党や一人ひとりの市民が、それぞれのところで実行する努力を忘れてはならないと思う。