2011年6月13日(月)不老長寿
昨夜のNHKテレビ番組「寿命は延ばせる!」は面白かった。アメリカの学者が若返りと長寿を実現する遺伝子を突き止めたという。その遺伝子をうまく利用できれば平均年齢100歳も夢ではないのだそうだ。
その夢のような働きをする遺伝子は「サーチュイン遺伝子」といい、人間は誰でもその遺伝子を持っている。しかし問題は普段は休眠状態で、せっかくの能力を発揮しないのだそうだ。そこで、ある刺激を与えるとその遺伝子が目覚めて活動するようになり、若返りと長寿のために働き、老人がなりやすい糖尿病や認知症も予防してくれるのだそうだ。
人類が生まれるずっと以前の原初の時代に、食べ物が欠乏して生きるか死ぬかの境目をさ迷った時期があった。その窮地を救ったのが飢餓のときに威力を発揮するサーチュイン遺伝子で、その後人類が十分食べ物を得られるようになるとご用済みとなったが、人類は命の恩人を捨てることなく保存していたわけだ。
日本で行った実験では、それまで食べていた食事を2割ほど減らし7週間続けた結果、被験者全員のサーチュイン遺伝子が働き出したという。サーチュイン遺伝子は食べ物が減ったことを察知して、これは危険だと思ったのかどうかは分からないが、とにかく眠りから目覚めさせることに成功した。
目覚めたサーチュイン遺伝子は活性酸素の悪さを抑制したり免疫力を強めるなど成人病予防の働きを開始し、結果として若返りと長寿に繋がるのだそうだ。食費を抑え肥満を防止し、おまけに長生きまでできるなら、こんないいことはない。
そうは思うものの、みんなで長生きしたら困ることも起きるような気がする。働けない老人がこれ以上増えたら、それを養う人の負担がさらに大きくなる。不老長寿は人間の夢ではあるが、矢張り世間に余り迷惑をかけないように、頃合を見て死んでもらわないと困るのである。
昨夜のNHKテレビ番組「寿命は延ばせる!」は面白かった。アメリカの学者が若返りと長寿を実現する遺伝子を突き止めたという。その遺伝子をうまく利用できれば平均年齢100歳も夢ではないのだそうだ。
その夢のような働きをする遺伝子は「サーチュイン遺伝子」といい、人間は誰でもその遺伝子を持っている。しかし問題は普段は休眠状態で、せっかくの能力を発揮しないのだそうだ。そこで、ある刺激を与えるとその遺伝子が目覚めて活動するようになり、若返りと長寿のために働き、老人がなりやすい糖尿病や認知症も予防してくれるのだそうだ。
人類が生まれるずっと以前の原初の時代に、食べ物が欠乏して生きるか死ぬかの境目をさ迷った時期があった。その窮地を救ったのが飢餓のときに威力を発揮するサーチュイン遺伝子で、その後人類が十分食べ物を得られるようになるとご用済みとなったが、人類は命の恩人を捨てることなく保存していたわけだ。
日本で行った実験では、それまで食べていた食事を2割ほど減らし7週間続けた結果、被験者全員のサーチュイン遺伝子が働き出したという。サーチュイン遺伝子は食べ物が減ったことを察知して、これは危険だと思ったのかどうかは分からないが、とにかく眠りから目覚めさせることに成功した。
目覚めたサーチュイン遺伝子は活性酸素の悪さを抑制したり免疫力を強めるなど成人病予防の働きを開始し、結果として若返りと長寿に繋がるのだそうだ。食費を抑え肥満を防止し、おまけに長生きまでできるなら、こんないいことはない。
そうは思うものの、みんなで長生きしたら困ることも起きるような気がする。働けない老人がこれ以上増えたら、それを養う人の負担がさらに大きくなる。不老長寿は人間の夢ではあるが、矢張り世間に余り迷惑をかけないように、頃合を見て死んでもらわないと困るのである。