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6月2日(木)菅降ろしの暇はあるか

2011-06-02 12:08:46 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)


政界のどたばた劇には呆れ返るばかりである。この非常時に内閣不信任案を突きつけて菅内閣の退陣を迫り、無駄な時間を費やす暇があるのだろうか。少しは大震災と津波で被災した人の気持ちになってみるがいい。

住む家も働く場も失った人にとって、永田町で繰り広げられる太平楽な舞台はどう映るのだろうか。政治家の感覚は国民の気持ちと大きくかけ離れているような気がする。

菅内閣が震災、とくに原発事故対応にもたついていることは確かである。だから野党が国会で攻め立てるのは分かる。けれども相手を攻めるなら、自分達ならこうするという対案を用意していなければならない。それについては一言も言わないで「菅引っ込め、やめろ」と叫んでどうなるというのだ。野党は震災を利用して点数稼ぎをしようとしているとしか思えないのである。与党内で冷や飯を食っている不満分子も震災を利用しようとしている。

仮に菅内閣が退陣に追い込まれたときに、政治に空白を生まずに済むだろうか。より良い政策を実現できる保証があるのだろうか。その当てもないのに野党が騒ぎ、与党の一部まで同調するとは、この国はいったいどうなっているのだろう。

くだらない政争のために税金を無駄遣いするのは腹が立つ。国民不在、被災者不在の政局ごっこはさっさと切り上げて、与野党とも震災発生時の緊張と、一致団結して復興に取り組まなければならないという初心に立ち戻って欲しい。