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菅首相の決断

2011-06-03 13:11:29 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
6月3日(金)菅首相の決断

菅内閣不信任、解散総選挙という政治空白を生む最悪のシナリオは辛うじて回避できた。昨日の衆議院本会議前に行われた民主党代議士会で、菅首相が鳩山前首相との合意に基づき、辞任の意向を明らかにしたためだ。このことによって自民党を中心とする野党提出の内閣不信任案に同調する姿勢を示していた民主党国会議員の大多数が不信任案反対に回り、圧倒的多数で同案を否決した。これで菅内閣は危うく命をつなぐことができたのである。

しかし、これで身内の醜い権力争いに終止符が打たれたわけではない。先ず菅首相と鳩山前首相との間で辞任に時期についての認識が食い違っている。菅首相は大震災、原発事故に一定のめどがついたら身を引くといった。その時期を鳩山前首相は6月いっぱいあたりと考えているのに対して、菅首相は原発が「冷温停止」し放射性物質の放出が大幅に抑えられる状態になったとき、つまり早くても秋以降と考えており大きなずれがある。この食い違いによって党内対立が再燃する可能性が出てきた。

菅首相の退陣時期は何月何日といった明確な形で表明されたものではないから、人それぞれに思い描く時期は違って当然だといえる。けれども、これほど大事なことを危急の場合とはいえ曖昧にしたままで事を運ぶとは、民主党も旧態依然とした政治姿勢から抜け出せないでいるとしか言いようがない。

辞意を漏らすことなく党を割ってでも頑張るというなら、それはそれで筋は通る。しかし曖昧であるにしろ辞意を表明した以上、もはや死に体同然である。国内のみならず外国だってまじめに相手にしなくなる。かくなるうえは速やかに辞任して新しい代表の下で民主党の再生を図った方がいい。そして野党と協力して未曾有の難局に立ち向か道を探るべきだ。身内の政争を党再生のバネにできるかどうかは菅首相の決断にかかっている。