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ズボンの右のポケットに
小石をたくさん入れました
もしも何かあった時には
それで敵をやっつけるため――
けれどもわたしは人からいくら非難されても
いわれのない中傷を受けても
ただひたすらじっと我慢しまし . . . 本文を読む
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小さな頃
わたしの理想の職業は<靴磨き>でした
どんな人のどんなに汚い靴でも
心をこめてピカピカにする――
そんな職業に就きたいものだと
ずっとそう思っていました
やがてわたしが大きくなってか . . . 本文を読む
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わたしはとても大人しくて目立たない
日陰に咲く花でした
その上見栄えがあまりに良くないという理由から
多くの人に踏みつけられて
わたしの花弁はまったく散ってしまったのでした
けれどもある時
とて . . . 本文を読む
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素晴らしいものを手に入れた、と思いました――
長年夢見続けてきたものが
とうとうわたしにも与えられたのだと――
けれどもわたしが手にしたものはといえば
よくよく見てみるとただのガラクタで――
その保証書も偽物 . . . 本文を読む
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(今回から、「エミリー・ディキンスンへの手紙」と「エミリーの求めるものを探して」からの詩は、「水瓶座のミューズ」というタイトルで統一することにしました。じゃないと、だんだんややこしくなってきたので^^;)
わたしは日陰の花
. . . 本文を読む
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わたしの救世主は
否定できない事実を真実をもって
解き明かすことのできる人――
もしもこの方が神でないとしたなら
きっとこの世界に神は存在しない――
この方はわたしの類稀なる苦しみを解放し
わたしの至高 . . . 本文を読む
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愛って万能の治療薬
愛に癒せぬ病いはない
例え肉体は死の床にあろうとも
魂に愛情という名の血液が循環しているのなら――
魂が死の上にあって
肉体が健やかなよりもずっといい――
否、そのほうが遥かに勝って . . . 本文を読む
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わたし自身にもし
苦しみというものがなかったとしたら――
果たしてわたしには想像できただろうか?
他の人々の苦しみや悲しみといったものを――
わたしは思う
だからこそこの世に苦しみや哀しみといったものが
. . . 本文を読む
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わたしは毎朝祈る
今日も一日が豊かに祝福されていますように、と
わたしは毎晩祈る
明日も一日が豊かに恵まれたものでありますように、と
そして毎日の祈りを真珠玉のネックレスのように
糸を通して連ねる . . . 本文を読む
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人の<死>とは
とても深くて悲しいもの
どのくらい深いか
その水深は恐ろしくて
誰にも推し測ることなどできはしない
悲しみの水は
あまりに冷たく透明で
まだ生きている者の心臓さえも . . . 本文を読む