ここ5年間でのパソコンの価格帯の下がり方には驚くものがあります。
ネットブックなどに至っては4万円以下もありますね。
しかし、全ての機種が高性能というわけではありません。
安い機種を買ってみたら、性能不足でガッカリしたという方を見かけます。
例:お年玉でネットブックを買った高校生、
オンラインゲームができなくて泣く。
古いPCを使い続けている方、中古PCを入手した方も性能不足に悩むことがあります。
一般の家庭でのご利用で性能不足を顕著に感じるのは、こんなところでしょうか。
・セキュリティ対策ソフトを導入したら動作が重くなった。
・ビデオ映像/動画の再生&編集
・3D表示を多用するゲームをやりたい
・大量の写真管理や利用
これら性能不足に悩んだ場合の対処といえば、
「部品の増設・交換でパワーアップ」
「諦める」
になります。
「諦める」を選んだ場合は話は簡単なのですが、「増設・交換」の場合が大変です。
能力不足の要因と解決方法
【メインメモリ不足】
メインメモリが不足の場合、パソコンは足りない分をハードディスク(以後、HDDと表記)上の仮想メモリに求めます。
この状態が頻発すると、パソコン起動に5分かかる等の動作遅延が発生します。
これであればメモリの増設・交換で対処できます。(その機種が可能な範囲でですが)
高速アクセス可能なUSBメモリを買ってきてReadyBoost機能(WindowsVista/7の場合)を構築すれば、少しはマシになるかもしれません。
もっともコレは根本のメインメモリ不足解決の手段にはなりませんので、あくまで補助的な対応となりますが。
【HDD空き容量不足】
HDDの空き容量が不足しては、パソコンは満足に動作できません。
よくあるのがiTunesなどでCDから取り込んだ音楽データ、デジカメ写真が大量に保存されている場合。
不要なファイルの削除整理、別ドライブや媒体への移動などを行いましょう。
安物PCや古いPCなど、そもそも容量が小さいHDDを搭載している場合は仕方ありません。
堪能な方に頼んで大容量HDDと交換してもらうという手もありますが、諦めねばならぬケースもあります。
【CPUの能力不足】
メーカー製パソコンのCPU変更は困難です。
CPUに目的ソフト・ゲーム等を実行できる性能がないのであれば、多くの場合は諦めるしかありません。
自作したパソコンならば、使用マザーボードのスペックを調べ対応CPUを見つければ済みます。
しかしメーカー製PCは交換可能CPUの情報を基本的には公開しておりません。
仮に接続コネクタが同じ規格の上位CPUを買ってきたとしても動作するとは限らないのです。
・マザーボードが、そのCPUを制御する性能がない
・電源容量が不足する。
・放熱能力が不足
・OSが標準のCPU用に設定されているので使えない。
【グラフィックボードの能力不足】
画面表示内容を計算処理し、ディスプレイを制御する回路がグラフィックボード(ビデオボード)です。
3D表示が多用されているゲームでは、この機能が非常に重要となります。
能力不足時、グラフィックボードの増設・交換で対処できるのであればよいのですが、下記のようなケースでは諦めるしかありません。
・物理的にグラフィックボードの増設ができない。
PCI系の拡張ボードを挿す余地が無い小型パソコン、
ノート型パソコン全般
・スペースはあっても、電源容量不足
ミニタワー型形状でPCI系スロットに空きはあるが、
搭載電源の容量が小さく、グラフィックボードに電力を
供給する余力が無い。
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パソコンを新規に購入する場合は、価格だけでなく利用目的を満たせる性能であるかをチェックしましょう。
「安物買いの銭失い」にはならぬように。
中古PCで目的のソフトを実行する能力がない場合、メモリ増設で対処できる問題以外は、諦めて買い替えを検討した方がよいですね。