ロイドベンチャーシステム雑記<ロイドの日記>

弊社「株式会社ロイドベンチャーシステム」は、千葉県(主に南房総地域)でパソコンの何でも屋をしています。

RAID-1は故障に対する保険です。バックアップではありません。

2012-08-31 11:41:14 | 技術部屋より
 

あるお客様からの悲痛なご相談が。
 

 「NASに保存してあったファイル、間違って消しちゃった!
  導入時、RAID-1とかいう技術で故障してもデータ消失の
  危険が減るって聞いてたんだけど、なんとかなるかな?」
 

なんともなりません。

 
 

RAID-1はあくまでも故障時のデータ消失の危険性を減らす技術です。
 

平時は搭載した2個のHDDに全く同じ内容のデータの読み書き消去等を行います。
もし一方のHDDが故障したとしても、残る一方のHDDが無事ならデータ損失無く運用ができるようにする技術です。
これにより頻繁に起こりうる「HDD故障によるデータ消失」のリスクを減らすのです。
 

仕組みとしては、記録のリアルタイムな2重化。
 
1つのHDDに対し、別HDDで定期的なバックアップをとっているわけではありません。
 

ファイルを削除したなら、その削除は2つのHDDに同時に行われます。
 

RAID-1は機械的な故障に対する備えであって、ユーザデータの定期バックアップシステムではないのです。

 
 

ですので以下のような場合には意味がありません。
 ・大事なファイル、間違って消しちゃった!
 ・大事なファイル、間違って上書きしちゃった!
 ・ウイルスによってデータファイルを改竄された!
 

機械故障ではないデータの損失に備えるには、やはり別装置/別媒体へのバックアップが一番です。
 

そもそも事故や災害などで丸ごと機会が壊れるような事態では、RAID-1云々では対処できないわけですし。

 
 


皆さん、バックアップは取りましょうね。

 
 
 

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