レーザプリンタ:利用に注意が必要な季節 2005-03-11 21:04:02 | 技術部屋より 私の経験では梅雨時期と真冬でしょうね。 梅雨時期:用紙が湿気を帯びる 湿気でフニャフニャのため、プリンタ内搬送中に紙詰まりが多発。 特に定着ユニットで高熱がかかった際に、いきなり乾燥し、 用紙に歪みが発生し、詰りの原因となることも。 紙詰り発生多発箇所:定着ユニット付近 真冬:空気が乾燥し、用紙が静電気を帯びる 静電気により、複数の紙が張り付き、まとまって紙が吸い込まれ 紙詰まりになることが。 紙詰り発生多発箇所:給紙付近
レーザプリンタ:用紙ミスによる故障の例 2005-03-11 20:54:12 | 技術部屋より 用紙ミスでレーザプリンタをお客様が壊した実例を。 1.インクジェット用紙をセット インクジェット用紙は薬品でコーティングしてあることがあります。 このコーティング材が印刷の最終段階、排紙直前の 「定着ユニット」にて、紙&部品の焼きつきを生じることがあります。 2.裏紙を使っていた。 バブルがはじけ、経費削減が騒がれる今日。 「社内資料には印刷失敗した用紙も裏を使えば!」 となることも多々あります。 ところが、 既に表に一度印刷がなされていると、最後の定着処理にて 再度トナーが溶ける/焼けるなどし、焼きつきを生じることが あります。 3.極端に硬い紙/厚い紙 論外です。 用紙搬送ローラの故障や、定着ユニットの破損がありえます。 4.封筒 ちょっと注意が必要な例です。 封筒は紙を折って貼り合わせてあります。 これは、 ・殆どの部分が紙2枚重ねである。 ・貼り合わせ部分は、紙3枚分の厚みがある。 ということを意味します。 プリンタにとっては、 ただでさえ「厚い紙」、更に「厚みが部分的に異なる」 という、問題が生じます。 特に、封を閉じられるよう、事前に糊がコーティングして あるものは定着ユニットでの焼きつきの原因にもなりかね ません。
レーザプリンタ:印刷処理概要を説明 2005-03-11 20:45:35 | 技術部屋より レーザプリンタの印刷処理概要を説明します。 ・紙を吸い込む ・印刷したい文字の形に、レーザ光線が照射される。 ・レーザは金属の円柱側面(以後、感光体orドラム と呼称)にぶつかる。 ・感光体は、印刷したい文字の形の静電気を帯びる。 ・静電気によって、トナーが文字の形に貼りつく。 ・感光体が搬送されてきた用紙にトナーを擦り付ける。 ・定着ユニットが、高熱&高圧力でトナーを溶かし紙に貼り付ける。 ・紙を吐き出す。 大抵のコピー機も同様の方式で印刷を行います。
レーザプリンタ:厚紙利用時の注意 2005-03-11 20:25:32 | 技術部屋より 時々、お客様から 「レーザープリンタ」が紙詰まりする! 至急対応を」 と、呼び出しを受けることがあります。 A4コピー用紙でプリンタ動作テストをしてみると問題なし。 詳しく聞くと、厚紙を普通の用紙カセットにセットし印刷しようとしていることが判明します。 例) ハガキ、 賞状 、 配布資料の表紙作成 -- 大抵のプリンタの印刷処理過程で、用紙はプリンタ内を緩やかに折り曲げられつつ移動します。 これが通常コピー用紙なら良いのですが、硬い厚紙には下記注意が必要です。 1.用紙が水平移動できる給排紙装置を選んであげる 2.プリンタに、 「いつもより強い力で紙を吸い込みなさい」 と、パソコンから指定する。 厚紙印刷の具体的な設定方法としては下記の様になるでしょう。 1.手差しトレイに用紙をセット 2.パソコンからの印刷の際に、プロパティで指定 ・給紙装置:手差しトレイ ・排紙装置:水平トレイ(機種によっては背面トレイ とも呼称) ・用紙種類:厚紙 ----------- 詳細は各プリンタのマニュアルを御覧下さい。 ※対応していない用紙を無理にセットするとプリンタが 破損することがあります。 ご注意を。 例)極端に硬い/厚い紙 インクジェット用のコーティングがかかった紙 封筒