シャロンの部屋 Around

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All That Jazz!

もとい

2010年05月12日 | ワンポイント英会話
アメリカの兵士さん同士が電話で会話しているところに居合わせたときのこと。「ナンタラカンタラ、Oh, scratch! ナンタラカンタラ」と言った瞬間、えっと私の頭の中には閃光が走りました。『もといっ!これはもといだっ!』つまり、訂正の意。もといなんて最近つかわないけど、消防隊や警察、自衛隊さんなんかでは、たぶん、番号っ!とか叫んで、イチ、ニ、サン、・・・もといっ!イチ、ニ、 サン、ってぐあいに、訂正したり、やり直しなんてときに、もといって使っていて、それが英語だと、スクラッチーscratchなんだーっと、とその一瞬に気がついたわけです。いわゆる、目からうろこ、英語でいうところの、Aha!体験です。

このscratch、動詞では引っ掻く、こする、書き損じの上に線を引いて消す、といった意味で使うんだけれど、名詞だと引っ掻き傷とか、スタートライン(棒で地面に書いた線)といった概念。だから、from scratchで、ゼロから始める的な意味があります。
Did you make this from scratch?
といえば、『へーっ、最初からつくったの?』例えば、ピザだったら、どこにも出来合いを使わずに、小麦粉こねて生地作って、とか、トマトを煮てソースをつくってとか、まったく無から全部つくったり、立ち上げたりするること。状況によって、かっこいいことばを使えば、仕切りなおす、原点に返って計画を練り直すなんていうふうな表現もできるわけで。それでもやはり概念はひとつ。日本語表現が多様なんですねぇ。
いつもいく回転すし屋も、待っているお客の名前リストがあって、順番がきたら名前の上に線を書いて消してますね。scratch out しているんです。メモ用紙をscratch paper といいます。走り書きをすることもscratchだから。

概念はイメージ。ことばで意味を考えるのではなく、状況を頭の中で描くようにする、つまりイメージすると、単語がそれぞれ一つの世界を持つようになる。おもしろい。


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1 コメント

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このシリーズ大好き! (tajimalu)
2010-05-12 22:28:48
そう、イメージなんだよね
英語を聞いても英語でイメージできない
いまいち超えられない私・・・
後ろの席のエマに教えてあげたら
ちゃんと発音して教えてくれます
彼女には日本語教えているよ
n~~~~いつかは越えたい
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