ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

82.講師の仕事の責任感

2018-02-06 19:43:12 | 仕事 キャリア ライフキャリア
 いろいろな所から研修やセミナー講師の仕事の依頼をいただくようになった。ありがたいことなので、できる限りお引き受けしている。中には報酬の良い仕事もあるが、公共セミナー等は予算制限があるので、拘束時間や労力からすると、正直なところもう少しいただけないものかと思うこともある。いずれにしても、引き受けた以上は、天変地異等で中止にならない限り責任もって完遂することは当然のことだ。

 この冬の寒波により、普段雪の少ない地方でも雪が積もり交通機関に大きな混乱が出た。こんな時、遠隔地のセミナー会場へ行くのに、交通機関も道路もストップすると困る。しかし、会場には近所の参加者の方々が来る予定だから、主催者としては中止にはできない。講師に何とか来てほしいと要請がある。交通機関を乗り継いで、早朝に出発してでも前泊してでもたどり着かねばならない。行ける所までは行かねばならない。理屈はそうだろう。でも、寒い中、間に合うかどうかわからない、暗い夜に当日中に帰れるかどうかもわからない、そんな不安の中で行き来することは大きなストレスだ。そこまでしなければいけないのか、これじゃあ割に合わない、体調不良や万一事故に遭っても自己責任なのか。そう考えるのは甘いことなのか。

 それでも、行ってみると報われることもある。参加者の方々から、雪の中遠方からたどり着いたことへの感謝の言葉をもらったり、疲れも見せずいつものように懸命に講義をしたことを認めてアンケートに良いコメントを書いてくれることだ。気持ちが通じたり、わかってくれたりする人がいることで責任感や苦労が報われる。

 講師も参加者も人間。心がある。ただ話をしたり聞いたりするだけでなく、少しでもお互いの気持ちが通じたり、何か気づきがあれば苦労の甲斐がある。こうした経験の積み重ねが講師力や現場感覚を磨くことにもなるのだろう。

 

 

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