のぶのぶの音楽雑記

演奏会のお知らせだけでなく、色々なことを書いていこうと思います。

卒業

2019-03-30 13:43:06 | 日記
東京音楽大学大学院科目等履修を本日、学生証の返還を以て卒業しました。

科目等履修のコースは通常2年ですが、わがままを聞いていただいて、3年間通わせていただきました。素晴らしい先生、とても良くしてくれた友達、楽しく話した後輩…

私の最も大きな財産となったのは、実技の先生と、やはり丸山桂介先生との出逢いでしょう。どちらも今の私の基となった先生です。丸山先生には今後もお世話になるでしょう。

丸山先生が退職される前の年に先生の授業を受けました。さっぱり意味が分からず、右から左へ受け流すばかり。馬の耳に念仏でした。バッハなのになんでアリストテレス?プラトン?って状態。え?星座がどうした?とか思ってました。

大学2年の時、バロックに絞って勉強したい!と考えた時、パッと浮かんだのは丸山先生。退職されてからも東京音大の図書館で仕事をされていました。私のことを覚えてくれていて、会うといつも話しかけてくださいました。

バロックを…と考えて、そのことを丸山先生に相談し、先生の主宰する講義を受けることに。「今は分からなくても、必ず5年後には財産になる」と言われていました。それから5年…今は講義が楽しくて面白くて、本当に自分の財産になっています。音楽が色々な角度から見られるようになっています。

今ではトリオでR/B(ルネサンス/バロック) meets M/C(モダン/コンテンポラリー)という企画もやれるようになりました。

大学入学時、こうなるなんて微塵も考えていませんでした。プロコフィエフやりたい!リスト弾きたい!(ショパンは…)
なーんて思っていた私がルネサンス/バロックをひたすら研究/演奏するようになるなんて…

でも、バロックとの出逢いがなかったらどうでしょうか?大学を卒業後、もっと勉強したい!とはなっていなかったと思います。むしろ、音楽から離れたのではないか?と思っています。それはそれできっと楽しかったでしょう。でも、私は今の状態をとても楽しんでいます。

勉強するには正直、経済的に苦しいです。でも、それを上回る何かがあって、それを得られる幸せを知ってしまった以上、やめられません。

丸山先生のご縁でチェンバロとクラヴィコードを真剣に勉強できるようになりました。それを知った上でのピアノの演奏…自分の幅が広がりました。
先生の講義は大学では絶体に聞けないものです、うまく言えませんが、「音楽とは?」というようなことを常に考えさせられます。

今日で学生生活を終え、一区切りとはなりますが、演奏活動ももっとしていきたいと考えています。それには、自分の音楽がより良くなるように…本当にずーっと努力していかなければならないと思っています。

7年前、大学の入学式には家族3人で来ました。両親と私。家の契約もあったので両親も来ていたんです(笑)
桜が満開でした。
卒業する今日も、3人でとても綺麗な桜を見ることができました。

最後に
両親へ、本当にありがとうございました。
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