よかったら、読んでみてね
ゆうこ:(ナレーション風に)私は、商店街の片隅で占いをやっている、「説明書見ても、いつも?マークのゆうこ」。今日も世の中の迷える子羊を待っています。
夕方4時30分、小腹から大腹になりかけたころ、お客さんがやってきました。
ゆうこ:はぁ~あ、ぜんっぜんお客さんこないわぁ~。年賀状のイモばん彫りすぎて、右腕だるいし…。
???:あのー、今いいですか?
ゆうこ:わっ、ナイス・シベリアンハスキー犬の、もとい・・・。甘くてセクシーな声のイケメンさん。あなたのお名前は?
???:番組で、ヒザが切れてたけど、それも込みでおしゃれなのかな?と思われたので、「ひざおしゃちゃん」って呼ばれてます。
ゆうこ:そうなんだぁ~。じゃあ、ひざおしゃちゃんの悩みはなーに?
ひざおしゃ:みかんを食べるときは、そのまま食べるか、白いスジを丁寧に取って食べるか、いつも悩んじゃうんです。
ゆうこ:そっかそっか。冬にかならず誰もが通る道ね。
ひざおしゃ:そうそう。とお~りゃんせ、とお~りゃんせ。イー、リャン、サン、スー。餃子リャン入りまーす!ってちが~う!!餃子はポン酢もおいしいし、通りゃんせの歌は、なんかこわいし。(ゼーゼー)
ゆうこ:ひざおしゃちゃん、絶好調ね。ふっふ。棚の隅にあった、宇津救命丸、のんだでしょ。
ひざおしゃ:飲んでませんって。ゆうこじゃないんだからぁ~。
ゆうこ:まぁ~、いつの間に私の名前を。
みかんねぇ~。昔からサンタフェ家のみんなも大好きで、箱買いしても、すぐなくなっちゃうものね。
特に、ゆうゆうこが大好きで、目からみかん汁出す位に、一日に10個は、平気で食べてるわ。
ひざおしゃ:まじ?体ちょー黄色くなっちゃうでしょ。
ゆうこ:そうそう。ゆうゆうこと買い物行くと、お年寄りが、きまってゆうゆうこの前で、ピタッと止まっちゃうもんね。いっつも、アレと間違えるの。
ひざおしゃ:わかった!信号の「黄色」でしょ。「黄色」は注意だもんね。
ゆうこ:え~、ちがうちがう。ピタッと止まってから、箸と、お茶碗に入った白ごはんを、ゆうゆうこの前に差し出すの。
ひざおしゃ:なんか、わけわかんないんですけど…。もしかして、ビンのフタぱっかん開けて、中から、滋養たっぷりの美味しいなめ茸に見えるとか…。
ゆうこ:そう、ピンポーン、大当り。冴えてるわぁ~ひざおしゃちゃん。それはそうと、年末も大忙しなんでしょ。
ひざおしゃ:そうなんですよ。けっこうな大仕事が待ってるんで、ちょー緊張する。
ゆうこ:大丈夫よ!ちょっと、右手の薬指出して。3・2・1・せーの!!
ひざおしゃ:あー、はい。こうですか?
(ピキャーン。バチン!!)
ひざおしゃ:あぎゃぁ~、つ・・・つ・・・つ。何するんですか!ゆうこ。(痛みで突っ伏す)
ゆうこ:ふー、これで年末もバッチリ。だってひざおしゃちゃん、緊張するってゆうから、ゆうこが悪い気を吸い取ってあげようと思って、薬指と薬指くっつけたら、とんでもない位に・・・。
ひざおしゃ:ちょースパークしたでしょ。この季節の静電気なめすぎですって。いたたた・・・。
ゆうこ:ごめんね。よしよし。(頭をなでる)
(ピキャーン。バッシィーン!!)
ひざおしゃ:うわぁ~、いたたた。くぅ~、ゆうこ、明らかにわざとやってない?
ゆうこ:ヒィーヒィー(大爆笑)。ごめんね。なぐさめる優しい気持ちが、あだになっちゃった。これで一大事解決。
さぁーてと、弟の「ゆあたり」と「ばったり」に、鴨鍋作る約束してたから、帰るね。ばいばーい、またね。
ひざおしゃ:あーあ、ゆうこ、さっさと帰っちゃった。まっ、いっか!家に帰ったら、録画してた「おしえて!邪馬台国先生、第82話『消えたラミネートチューブのフタの行方』観よーっと!!
冬の大敵、静電気。ゆうこの大敵、物忘れと、新電化製品。「説明書見ても、いつも?マークのゆうこ」でした。
前回は山田涼介くん編でしたが、今回は髙木雄也くん編です。
気づくと、いつもみかんを腐らせてる、ほうほうほでした
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