よかったら、読んでみてね
ゆうこ:(ナレーション風に)私は、商店街の片隅で占いをやっている、「お正月が待ちきれないゆうこ」。今日も世の中の迷える子羊を待っています。
夕方4時30分、小腹から大腹になりかけたころ、お客さんがやってきました。
ゆうこ:虫歯の数は、人それぞれぇ~!!世間の評価も、人それぞれぇ~♪
はーぁ、誰も来ないなぁ~。
???:すいません。今いいですか?
ゆうこ:キャ、おっとり系のイケメンさん。あなたのお名前は?
???:番組で、すべり部門を一手に引き受けてるので、「べりせんちゃん」って呼ばれてます。
ゆうこ:まぁ~、変わった名前ね。じゃあ、べりせんちゃんの悩みはなーに?
べりせん:あーはい。恥ずかしいんですが、ぼく結構、靴下の裏に穴が開いちゃうんです。
ゆうこ:あ、私もあるある。
べりせん:ゆうこもですか。味方ができちゃったみたいで、うれしい。
ゆうこ:まぁ、いつの間に私の名前を。その靴下の穴を、じぃーと見つめると、戦国時代の武将・「柳生宗矩(やぎゅう・むねのり)」に、会えるかもかもって…。
べりせん:あっ、野球ですか?
ゆうこ:やぎゅうむねのり。知らない?剣豪で、石田三成の軍師。島左近のともだちよ。会ったことない?
べりせん:何時代の話ですか。宗矩の息子で、自分の名前の一文字をあげた、友矩のことは知ってますけど。
ゆうこ:なぜ、そんなコアなことまで。もしかして…。昨日の夜、鴨鍋たべたでしょ。
べりせん:そうですけど…。まさかゆうこ、うちの屋根裏に忍んでいたんじゃあ…。
ゆうこ:あー、それはないない。べりせんちゃんの背中に、ネギの跡があったから。
べりせん:何本だと思います?ネギの数。
ゆうこ:山ちゃんと知念くんと、3人で鴨鍋してたんで、6本でしょ。
べりせん:うわぁ~、正解。さすがゆうこ。今は、忍びの者と占い師と、二足のわらじ履いてるんですね。
ゆうこ:靴は三足持ってるけど、わらじは無いわよ。それはそうと、べりせんちゃん、最近浮かれた話なーい?ここんとこ毎日毎日、判で押したみたいに平凡すぎて、つまんないの。
べりせん:浮いた話…て。たとえば、とんこつ味噌鍋に、麩が20個浮いたとか。それとも、トムヤムクンにパクチーが30個浮いたとか。そういうのならありますけど。
ゆうこ:さっきから聞いてると、鍋の話ばっかりだけど。そうじゃなくて、心が華やかにワクワクすることってなーい?
べりせん:ないですね(キッパリ)。僕もともと平和主義で、3時のオヤツはおせんべ食べて、お茶を飲むタイプなので。
ゆうこ:ふっふっふ…。とうとうしっぽを出したわね、べりせんちゃん。
べりせん:はい?
ゆうこ:堅焼きおせんべが大好きなんでしょ。その着物のたもとに入ってる。木槌はなに?
べりせん:うっ、何で木槌の存在に気づいたんですか!?
ゆうこ:初めて会った時から、そうじゃないかって思ってたのよ!その木槌は、忍者の携帯食、堅焼きを割って食べる時に使うものよ!言い訳できるなら、言ってみなさい。らくだの背中に乗って、小一時間きいてあげるから。
べりせん:くっ…。らくだも居ませんし、言い訳もできません。ゆうこ、僕を弟子にしてください。お願いします。
ゆうこ:私の弟子になるには、あと10年足りないわ。背中のネギの跡を消して、精進しなさい。年末には大仕事も待ってるんでしょ。
べりせん:そんな重大なことも知ってるんですか。ますます僕を弟子に…。
ゆうこ:寝言は、寝てから言ってね。べりせんちゃん。今は、心と体に、栄養と経験よ。くれぐれも、敵に背中は見せないことね。
べりせん:あっ、その点なら大丈夫です。すべり台も、滝から落ちるときも、決して背中は誰にも見せません。
二人:ふぅー、これで、一大事解決!!
べりせん:なんかすっきりしたので、帰ります。ばいばーい、またね、ゆうこ。
ゆうこ:ふっふっ、べりせんちゃん、手裏剣型の堅焼き、ボトボト落っことして、行っちゃったわ。さぁてと、うちに帰って、カーネギーと一緒に、おしるこでも食べよ。
いがぐり。やきぐり。くりきんとん。「お正月がまちきれないゆうこ」でした。
前回は八乙女光くん編でしたが、今回は岡本圭人くん編です。
伊賀、甲賀、マンガ。たまには、気楽にマンガを半日読みたい、ほうほうほでした
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