よかったら、読んでみてね
かっこいいHey!Say!JUMPのみんなが、夜な夜な「キューリー夫人を呼ぶときは、『キューリーさん』さんと呼ぶか『マリアさん』と呼ぶか」会議をしたらシミュレーション(創作話)
11月吉日(晴れ)PM7:00~ あとくされ公民館(梅の間)
議事進行係(知念くん)
知念くん:それでは、時間となりましたので、偉大な発明家、キューリー夫人を、「キューリーさん」か、「マリアさん」か、どちらで呼びたいかを議論したいと思います。
選手宣誓:八乙女くん
八乙女くん:私たちは今夜、オバケのQ太郎ではなくて、キューリー夫人について、マジメに議論することを誓います。
(一同、まばらな拍手)
知念くん:二週間前にハガキで通知を出して、3日前に、全員の集計が出ましたので、発表します。
キューリーさんと呼びたい派:5名(薮くん、山田くん、八乙女くん、知念くん、中島くん)
マリアさんと呼びたい派:4名(髙木くん、有岡くん、伊野尾くん、岡本くん)
髙木くん:ぼくは、女性が大好きです。三度のごはん位、大好きです。と同時に、すごく尊敬しています。なぜなら、女の人は子供が産めるからです。
マリア・キューリー夫人。たぶんキューリーは、旦那さんの苗字だと、なんとなく、そんな気がするんです。
尊敬していて、才能あふるる、大好きな女性については、その人が生まれて、ずーと持っている、マリアという名前で呼びたいと、ぼくは思います。
いいぞう~!!ピューヒュー!(どこからかの声)
知念くん:ご静粛に。
薮くん:私は、キューリーさんの方がいいと思います。
小学校の4年生の位に、だれもが、図書室で手に取る本。
大昔、りっぱなことを努力して、成し遂げた、伝記のものの代表選手、それは、キューリー夫人です。
5月の小運動会後の水曜日、ふらりと行き慣れてない、人影まばらな図書室で、初めて目にする、異国の年上の女性。
どんな男の子でも、一瞬で、モヤモヤァ~とした、第二次成長のトビラが開いてしまう瞬間です。
八乙女くん:あのーあの…。やっぱり、きゅうりのキューちゃんと、なんか遠い親戚なんですか?
知念くん:ご静粛に。
岡本くん:はぁ!?そんなわけないでしょ。日本のきゅうりの漬け物の、Mascot boyと、なんで、どうして。ガルルルルゥ…。
有岡くん:なんかケイト、珍しく荒れてるね。いつもはおとなしいのに。
パリ、ポリ、パリッ、ポリッ。
伊野尾くん:おいしいね。おいしいけど、こればっかりじゃ口の中が…。
八乙女くん:しょっぱくなるんだよね。カリッ。ポリッ。
伊野尾くん:これさぁ、おっきなおにぎりの中に、3コ入れるとおいしいんだよね。
八乙女くん:そうそう。4コじゃ多いし、2コだと物足りないんだよね。
相変わらず、イノちゃん、冴えてるね。
ザワ、ザワ。ザワ、ザワ。
山田くん:なんか、しょうゆくさくなーい!!くん。くん。
中島くん:あっ、あの二人。イノちゃん、ヒカ、二人して何たべてんの!
今回は派閥が違うのに、食べるときだけは、一致団結するんだから。
岡本くん:まだちゃんと議論もしてないのに。
I am a serious person.
They don't seem serious.
有岡くん:えっ!?ケイト、なんかすごい剣幕でまくし立ててるけど、何て言ってるの?
知念くん:ご静粛に。「私はまじめな人間です。彼らは、まじめに見えない。」って言ってるよ。
伊野尾くん:わぁー、すごい。知念ちゃんも英語わかるんだぁ~。尊敬しちゃう。
これ、よかったら食べてみて…。(キューリのキューちゃんをつまようじに刺して、わたす)
知念くん:ありがと、イノちゃん。カリッポリ、カリッポリ。おいしいね。
お茶うけが出ましたので、30分間休憩しまーす。杉の間に移動して下さい。
岡本くん:ガルルル。ガルガル…。
髙木くん:ちょっ、おちついて。ケイト、何かあったの、今日。
中島くん:あっ、これは…。朝鮮人参3倍マシマシ、バターコーン入り。
栄養ドリンク「口八丁、手八丁」だって。
山田くん:なにそれ…。3本ものんでる。大人1日1本までって書いてあるのに。
岡本くん:だって、これから年末にかけて、忙しくなるから、スタミナつけとこうーと思って、ガルガル…。
杉の間のテレビでは、大川栄策の「さざんかの宿」が流れている。
有岡くん、中島くん、髙木くんも、おなかがすいて、イノちゃん、知念くんが握ったおにぎり。
(キューちゃん入り)を食べている。
PM8:03
知念くん:それでは、みなさんの意見が固まったようなので、決をとりたいと思います。
白い箱の中に、無記名で紙を入れる(知念くん含め、全員)
知念くん:それでは、発表します。
キューリーさんと呼びたい派、7名。
マリアさんと呼びたい派、2名。
この結果、キューリー夫人のことは、キューリーさんと呼ぶことに決まりました。
岡本くん:え!?なんで、どして…。(スタミナドリンクが逆流してくる)うえっ、ぐえっ…。
キューリーさんじゃだめなんだってぇ~。いやだぁ~!!(一人外に飛び出してゆく)
山田くん:ケイトの荒れっぷりがすごすぎる。7対2て、みんなの寝返りっぷりの理由はもう…。
有岡くん:きゅうりのキューちゃんを、みんなで食べたら、そりゃそうなるよねぇ~。
でもさぁ~、そもそも誰が持ってきたの?キューちゃんを。
八乙女くん:もじもじ(顔が赤くなる)
髙木くん:ヒカが持ってきたの。イノちゃんかと思ったら…。
八乙女くん:(恥じらいながら、うなずく。)だってこの前、山ちゃんとおれだけ、お茶漬け食べられなかったからさぁ~。
山田くん:え!?
薮くん:あー、あの時、金田一ばりに推理して、山ちゃんとヒカルだけ、おあずけ食ったときの。結構昔だよねぇ~。
八乙女くん:うん、そうそう。みんな、サラサラーとお茶漬け食べて、キューちゃん、ポリポリ食べてたよね。
知念くん:だから、おとといの夜、スーパーで買い物してるとき、壊れたテープみたいに、永遠に嫁の悪口言ってるおばさんの中にムリヤリ…。
八乙女くん:ムリヤリじゃないから。
中島くん:スルスルーと入って、きゅうりのキューちゃん、12個買ってたんだ。
ヒカも、意外と優しいよね。じゃあ、山ちゃん、お待たせしました。
ヒカと二人で、楽しいお茶漬けの…。
伊野尾くん:ひとときを~!!てぇ~い!!瓦10枚割れたら、食べられま~す。
(8枚までしか割れず、2枚のこる)
髙木くん:まじ!?なんで瓦なの?
薮くん:苦し紛れに、瓦割りしてるけど、もうごはんがないんでしょ。
休憩時間におにぎり作って、みんなに振る舞ってたから。
有岡くん:イノちゃんの体に宿る、10年に1度の錬金術でも、おかまにポンって、ご飯出せないかぁ~。
山田くん:うそ~!!今度こそ食べられると思ったのにぃ~。(ダッシュで、1人泣きながら帰る)
知念くん:じゃあもう8時30分になるから、帰るよ~!!じゃあねー、ばいばーい。
5日後、髙木くんの所に、LINEが来る。
岡本くん:この前は、一人で取り乱して、先に帰っちゃってごめんね。
あの後、うちに山ちゃんが来て、二人で冷凍のごはんにお茶をかけて、その上にキャビアをのっけて食べました。
キューちゃんはなかったけど、おいしかったです。
P.S.もう少ししたら、女性初のノーベル賞受賞者の、すばらしいキューリーさんのことを思いながら、映画館に行って、「鋼の錬金術師」をみたいと思います。
「キューちゃんと私」っていう作文が書けるほど、竹馬の友のほうほうほでした