よかったら、読んでみてね
今日は、ゆうこと、ネコジタと、タレコミと、ドーナッツの4人で、温泉旅行です。
(PM11:40 部屋で)
ゆうこ:じゃあ、次の問題ね。「手裏剣の先に見える虹で、入れ歯磨き屋」の女主人が使っている歯磨き粉はどれだ!!
A.イチゴ味 B.メロン味 C.パッションフルーツ味
三択だから、簡単だよねぇ~。
タレコミ:えーどれだったけかな~、うーん!?
ドーナッツ:メロン味のような気がするけど。
タレコミ:おととい、そのドラマ観たのに。えーと!?
ネコジタ:あっ、あれじゃない、ロイヤルミルクティー味。
ゆうこ:ブッブッブー。ロイヤルミルクティー味なんてありませーん。もう、ネコジタちゃん、またまたテキトゥーすぎるぅ~。キャハキャハ(ハート)
三人:わかんないよぉー、答え教えて。
ゆうこ:正解は、パッションフルーツ味でしたぁ~。あー楽しいねぇ。今夜はとことん、クイズしようねぇ~。
(ピンポーン♪)
タレコミ:あれ、だれか来た!!
ドーナッツ:温泉旅館なのに、チャイムついてるんだ。ふーん。
仲居:あの、ゆうこさんに電報です。どうぞ。
ゆうこ:まぁ、なに、この真夜中に。ありがと、ベンジャミンちゃん。
仲居(ベンジャミン):まぁ、いつの間に私の名前を。失礼します。
ゆうこ:タレコミちゃん、悪いけど、読んでくれない?ゆうこ、老眼で、字がさっぱりだから…。
タレコミ:あーはい。「サルバトルのミッドナイトパーティー、盛り上がってるかしら。いくら待っても、クイズ間違い探しの答えを知らせてくれないので、こちらから、電報を打ちました。」
ネコジタ:えーだれから?
タレコミ:シー、だまってて。「大の大人が4人掛かりでも、あーんな簡単な間違いがわからないなんて、平成がバウンドして、ジャンプして、おへそがお茶を沸かすわよ。なまけもののカーネギーホールも、大あくびで眠そうなので、私も待ってないで、もう寝ます。ゆうこも、イケメン三人にのぼせあがって、気づかないなんて、姉として恥ずかしい限りです。いますぐ、床の間の掛け軸と、その下の、「絶叫する七福神」を見よ!!チェックインしたときと、明らかに見た目変わってるでしょ!!ちなみにもう1つ、仲居のベンジャミンさんの名前、「たえこちゃん」って知ってた?私は最初から知ってましたよ!!必殺、知能あふるる、サンタフェ家唯一の生産性ある大人、ゆうゆうこより。日に3度の飯をたらふく食べるしか能のない、妹へ。」
ゆうこ:ちょっ、ちょっ、これって…。んまぁ~~~~~!!!あのアマ!!!く・や・し~~~い!!なんなのよぉ、まったく。
ネコジタ:床の間だって。何が変わってるの?
ダッダッダ…(駆け寄る4人)
4人:あ!?あ~~~!!へー、掛け軸の鯉のぼりの数、すっごい…
ドーナッツ:増えてる。んーと、ざっと100は超えてるね、ぷっ!
タレコミ:その下の、「絶叫する七福神」も…。
3人:ぷっ!7人から、21人に増えてる。アハッアハアハッハッハッー。ヒィ~~、ゆうこのお姉ちゃんって…。ヒィーヒィー。くるしぃ~。
ゆうこ:なんつういやがらせ。ほんとに、幼いんだからぁ~。あーはずかしい。どっと汗かいてきたわ。
タレコミ:でも、いつこの掛け軸と七福神、変えたんだろ?
ネコジタ:あっ、あれだよ、きっと。4人でお風呂行った時に、誰かが…。
たえこ:失礼します。この謎解き、ベンジャミンたえこがお教えします。
4人:あっ、たえちゃん。んっ、んっ!?髪の毛の色、変わってる。すごい金髪だったのに、黒くなってる。
たえこ:あれは、仕事用なので。ほんとは、黒髪なんです。実は、3日前に…
ゆうこ:みなまで言うな、たえちゃん。来たんでしょ、ゆうゆうこが、このサルバトルに。それで、いろいろ注文つけて帰ったんでしょ。ふんっ、あの女の魂胆なんか、もう見え見えよ。
たえこ:いけません。お姉さまのこと、「あの女」なんて。あんな素晴らしくて、きれいな方を…
ゆうこ:たえちゃん!!もらったでしょ、ゆうゆうこから。
たえこ:へっ!?なんですか、もらってませんよ、10万円のチップなんか…。
4人:10・万・円~~~!!?ジーザス。
たえこ:ゆうゆうこって、お金持ちなんですね。
ドーナッツ:うらやましい。チップに10万円出せる財力。
ゆうこ:そんな上等なもんじゃないわよ、あの女なんて。いつもはセコくて、貧乏性でしつこくて、疑り深くて、執念深くて…はぁはぁ…。
ネコジタ:ゆうこ、落ち着いて。はい、お水飲んで。
ゆうこ:ふぅー、ありがと、ネコジタちゃん。だいたいね、器が小さいのよ、うちのお姉ちゃんは。
たえこ:そんなこと…。すごーく、大人物でしたよ。
ゆうこ:うそうそ。ただの名前負けの女よ。今回だって誘ったのよ。お姉ちゃんをこの旅行に…。
三人+たえこ:えっ!?そうだったんだぁ~。じゃ、なんで、ゆうゆうこ、来なかったの?ほんとはすごーく…。
ゆうこ:来たかったくせにね。実は、一週間前にね、午後のカーネギーと語らう時間のとき、つい言っちゃったもんだから。
4人:えっ、誰に言ったんですか?
ゆうこ:うちで飼ってる、カーネギーにこう言ったの。「カーネギー、サルバトル温泉にいかない?あっ、でも、カーネギーは、露天風呂入ったり、卓球したり、ビール飲めないか…。そんな忙しいこと、できないもんね。なまけもののカーネギーには…。ごめんね。お土産に、千歳飴買ってくるから。良い子にして、留守番しててねって。
ネコジタ:でもそのあとに、ゆうゆうこ誘ったのに、どうして、行かないって言ったんだろ…。
ゆうこ:うちのお姉ちゃんね、なんでも一番じゃないと、気がすまないのよ。
タレコミ:いますよね、そういう人。
ドーナッツ:うんうん、自己顕示欲つよくて、高飛車で、自分のことばっかりのひと…。
ゆうこが、カーネギーの次にゆうゆうこ誘ったから、怒っちゃったの。ふーん。
ネコジタ:難儀だし、かわいそ。すなおに来れば、今ごろ、すごーくたのしかったにね。今度かならず誘おうよ。お姉ちゃんのこと。うんそうしよ。
ゆうこ:えーっ!?やだな、たまーに、ネコジタちゃん、すごく真っ当なこと言うから、どきっとするよぉー。
タレコミ:ネコジタちゃんの言葉と、人差し指のサカムケのキズは、後から染みてくるから…。それじゃあ、もう寝よっか。2時過ぎちゃったから。
ゆうこ:うーん。なんかみんなごめんね。あんなにクイズ大会で盛り上がってたのに…。
タレコミ・ネコジタ・ドーナッツ:じゃあゆうこ、おやすみなさーい。
ゆうこ:おやすみなさい…。ムニャムニャ、ぐーぐー。お姉ちゃんのばかっ!!ムニャムニャ…。
株価、主要銘柄、軒並み堅調。優しい気持ちが、人の心を安定させる。ストップ高ゆうこでした。
雨がザーザーふる夜は、すこしだけねむりが深い、ほうほうほでした