みようみまね屋のスパイシーコロッケ買いに行っていいですか!?

ふつうの主婦が、色々思いついた創作話を書くブログです。

JUMPファンと、JUMPファンでない人への創作小話5

2017-03-22 14:43:59 | ゆうこシリーズ

よかったら、読んでみてね

 

ゆうこ:私は、商店街の片隅で占いをやっている、「恋愛偏差値少な目ゆうこ」。

今日も、世の中の迷える子羊を待っています。夕方430分。小腹から大腹になりかけたころ、お客さんがやってきました。

 

???:こんにちは。ここ、いいですか?

 

ゆうこ:はい、どうぞ。あなたのお名前は?

 

???:「ゆずふうみ ゆずこ」です。

 

ゆうこ:じゃあ、もちろん、みんなからは…。

 

ゆずちゃん:「ゆずちゃん」って呼ばれてます。

 

ゆうこ:展開が早いわねぇ。じゃあ、ズバリ、ゆずちゃんのお悩みは?

 

ゆずちゃん:あのー、悩みを聞いてもらうんじゃなくて、今、数独がしたいんです。

 

ゆうこ:えっ、そうなんだぁ。私もやりたい。昨日の夜からちょっとイライラしてるんで。

 

ゆずちゃん:何かあったんですか?昨日の夜に。

 

ゆうこ:そうなの。ちょっと聞いてくれる?昨日の夜ね、私が食べようと楽しみにしてたイチゴ大福を、お姉ちゃんに食べられちゃったの。悔しぃー。

 

ゆずちゃん:食べ物の恨みは、恐ろしいですからね。名前書いとけばよかったのに、大きく。

「『ゆ』のたべもの」って。

 

ゆうこ:まぁ、いつの間に、私の名前の最初の一文字を。「『まるゆ』の食べもの」って、書いてたんだけど、でもダメだったのよぉ。わぁーん。

 

ゆずちゃん:かわいそ、泣かないでぇ。「『まるゆ』って書いてても、食べられたの?おかしいなぁ。どうして?

 

ゆうこ:私の名前は、ゆうこでしょ。お姉ちゃんの名前は…聞いて驚いて。なんと、「ゆうゆうこ」なのよぉ。わぁーん。

 

ゆずちゃん:えっ!?ゆうゆうこ?変わった名前の付け方しますね、親御さんも。

 

ゆうこ:そうなのよっ。初めての子だったので、お風呂のお湯をなみなみいっぱい入れて、そこに浸かったとき、お湯がいっぱい流れても、ゆうゆうとしてられる大人物になってほしいってことで。

 

ゆずちゃん:それで、「ゆうゆうこ」って名前なんですか。お姉ちゃんは。

 

ゆうこ:そうなの。

 

ゆずちゃん:で、後から生まれたゆうこさんは、1つ「ゆう」の字が少ないんだ。それもまた、なんか…

 

ゆうこ:ひどいでしょ。サンタフェ家では、大人物は1人でいいって。あとは普通でいいって言うのよ。

 

ゆずちゃん:なんか、数独どころじゃなくなったみたい。帰ろうかな。

 

ゆうこ:えー、まだ帰らないで。ほんと下の子って、いっつも損してるわぁ。ゆずちゃんは、御兄弟いるの?

 

ゆずちゃん:しっかり者の姉が1人います。名前は、「ゆずふうみ・クール・れいとう・ヤフ・ド・コースター」です。

 

ゆうこ:えっ、それが名前なの?また変わった名前付けられたわねぇ、お姉ちゃんも。

 

ゆずちゃん:一番目の子は、とかく温室育ちになりやすいので、それを危惧した両親が、真逆の名前を付けたんです。

 

ゆうこ:うちもどうかと思うけど、ゆずこちゃんちも難儀だわねぇ。お姉ちゃん、どう?最近の様子は。

 

ゆずちゃん:それが、ミスからミスターに変更しました。そして、今後一切お風呂に入らないで、シャワーで済ますって言ってました。なぜだかわかんないですけど。

 

ゆうこ:まあ、まさしくミスターフローレスね。かなりのダジャレだけど。ゆずこちゃん、そろそろ声を合わせて言おうか。

 

ゆずちゃん:あ、はい。せえの。

 

二人:一大事解決!

 

ゆずちゃん:サンキューゆうこ。

 

ゆうこ:はぁー、なんとか今回も解決したわぁ。ゆずこちゃん、またね。今度来たら、数独やろうね。

みんなにあるもの、名前と誕生日。私にないもの、お金と彼氏。恋愛偏差値少な目ゆうこでした。


前回は岡本圭人くんでしたが、今回は薮宏太くん編です。

見つめ合う、視線の先に、桜もち。3時のおやつに、ちょうどいい。ほうほうほでした

 

コメント
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