お米のお菓子屋さん TROLLEY

お米でお菓子とパンを作っています。お米のお菓子って、素朴でなんだか懐かしい味。なんと、お米も作ってしまいました。

味噌とお酒の蔵見学へ

2012-07-02 15:23:39 | 日々のこと
秋田はお米どころなので、大きな酒蔵や味噌蔵がいくつかあります。
台所では大変お世話になっていますが、造っているところはどんなところなのか、どんな風に造っているのかはなかなか身近ではないもの。
簡単に見ることができるというので、今回は潟上市にある「小玉醸造」さんへ見学に行ってきました。


小玉醸造さんでは、東京ドーム1個分の敷地を二つに分けて、それぞれお酒と味噌・醤油を造られています。
1つの会社ですが、お酒は「太平山」、味噌は「ヤマキウ」とそれぞれにブランドを分けられています。

酒蔵の敷地。「太平山」


味噌・醤油の蔵の敷地。「ヤマキウ」


たまたま行った時間がちょうど見学ツアーの始まる時間だったので、わたしたちも案内していただきました。

まずは味噌の蔵から。

小玉醸造さんでは、田舎味噌と言われる味噌を造られていまして、熟成のさせ方で赤っぽいタイプと白いタイプの2種類があります。
これは天然醸造という自然の力によって長い時間をかけて熟成させるタイプ(赤)と、適温醸造という方法で熟成に適した温度に保ってあげることによって短時間で完成するというタイプ(白)の違いがあります。
材料は同じでも、完成するものは味も色も違っているのだそうです。
ちなみに、秋田では白い適温醸造のタイプが人気があるそうです。

続いて向かったのがしょうゆの蔵。

こちらは創業当時から使われている木の樽です。
当時の職人さんがひとつひとつ手づくりされたものですが、今では跡を継ぐ方がおらず、壊れてしまったら金属樽にせざるをえない、とても貴重なものだそうです。


もろみがたっぷり入っている樽。酵母菌がたくさん住んでいます。
古くてもおいしい醤油を造るにはとても大切なものたち。

つづいて酒蔵。

できたお酒をこちらでじっくりと寝かせます。
最近はこちらの樽には入らず、製造後すぐに瓶詰めされる「なましぼり」も人気があるそうです。
この樽、一本に入っているお酒の量、すごいです。
毎日2~3杯飲まれる方が27年かけてやっと飲みきる量だそう。

蔵見学の締めくくりはこちらで造られているいろんなお酒や味噌汁の試飲もできます。
わたしはなんとしたことか秋田県出身なのに日本酒が飲めないので甘酒と香りだけいただきました。

案内してくださった方は勤続15年という方で、説明も丁寧で蔵にとても愛情を感じました。
我が家も毎年少しだけ味噌を造っていますが、まだまだしらないことがたくさんあってとても勉強になりました。
専門的なこともたとえ話でわかりやすくお話してくださり、楽しくて充実した見学会でした。
建物も歴史があるレンガ造りで貫禄があります。こちらを実際に見てみるだけでも楽しいですよ。

見学は30分コースで毎日無料で行われています。
時間が決まっているので、ご興味ある方は事前に確認してから行かれてくださいね。