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ジョージィのおとなりさんたち

【個人史】「人生って、とっても楽しいもの」
そんな風に感じている今日この頃。Blogでメモっておきたい。

ニッポンの勝ち組(格差社会解消の恐怖)

2006年08月10日 15時59分29秒 | 格差社会と政治
『勝ち組で何が悪い!?』 そんな言葉も返ってくるだろうが、この「勝ち方」の多くは競争によるものでもないだろう。
格差社会と競争原理は同一線上にあると思うが、これを是とするのは 「公平で公正な競争」 の社会構造である。

大変申し訳ないが、
日本の勝ち組と囃し立てられている人物らは、決して自分一人の実力で得た「成功」には見えない。
もちろんどこでも人脈等による後ろ盾はあるだろうが、偏向しすぎている。
小さなところでは、
私の係わった複数の派遣会社は「儲かっている」事を自負していたが同時に「建設業界」との関わりと「天下り役員らへの接待」の話題が聞こえてくるのだ。

昨年の郵政民営化論議の時期「勝ち組」ともてはやされていた人物らは一転して犯罪人として裁かれようとされている。しかしすでに得た莫大な利益は彼らのものだ。

私が「知的財産(特許等)」を事業化できるかと思案したとき数ヶ月の検討の後、「日本では無理だろう」 と諦めた。
日本では、楽でリスクを低く事業化するためには、政財界や監督官庁等の高官ら が儲けられるシステムにすれば良いのだ。
無駄で高価で、一般の人々や弱者からゼニを巻き上げ、自社に役人(天下り)を迎える構造ができるなら その事業は比較的容易に成功するに違いない。 だが私の主義に反する。

バブル崩壊後の不況下の日本ではいっそうこの色彩が強くなり『 構造改革 』と声高に叫んではその実体は税金を含む大量の資金が特定のグループに集められる構造を確立したのだ。

昨年(2005年)「郵政民営化」を推し進めたのはこの構造的勝ち組であろう。
彼らが揃って推し進めてきた内容は、特定のグループに益をもたらすが、大多数を不幸にする構造だ。

もし真の勝ち組であれば『不公正構造の 改革・撤廃(てっぱい) 』に尽力するのは良心の産物の結果だが、
仕組まれた勝ち組ならば『不公正構造の 維持・完遂 』を推進しなければ彼ら自身の 勝ち を失う機会となるのであるから恐ろしい。