万葉集ブログ・1 まんえふしふ 巻一~巻八

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0151 額田王

2006-05-31 | 巻二 挽歌
天皇大殯之時歌二首

如是有乃 懐知勢婆 大御船 泊之登萬里人 標結麻思乎 【額田王】

かからむと かねて知りせば 大御船 泊(は)てし泊りに 標結(しめゆ)はましを 【額田王】


天智天皇の大殯の時の歌二首

「あらかじめ(悲劇が起こることが)分かっていたら、天智さまのお船が停泊中の港に、注連縄を結いましたものを(死出の旅にでられないようにしたかったものです)」 【額田王】

●大殯(おおあらき):貴人の遺体を、墳墓が完成するまで仮に納めて置くこと または その場所

●標結(しめゆ):悪霊が入らないように標縄(しめなわ)を結う