完全に集会に行かなくなってから今年の8月で丸2年で、今では普段の生活で「僕がエホバの証人だった」ということを思い出すことはあまりなくなりました。
今ではエホバの証人に対して憎しみや悲しみと行った感情はそれほどなく、ただ「価値観の違う人たち」がそこにいて、「僕にとってはもう関係のない人たち」なんだ、と言い聞かせることにしています。
正直なところ、僕の人生を狂わせたエホバの証人という宗教団体が憎いです。できることなら親族には目を覚まして欲しいですし、ものみの塔の組織も崩壊して欲しいと思っています。
そんな無理なことを考えてもしょうがないですし、他人の人生に関わっていられるほど時間と気力がないんですね。
そんなわけで、このブログではエホバの証人だった頃の回顧録を気が向いたときに載せていきます。
今回のテーマは僕が抱えていた病気についてです。
現役の頃は、あまり自分のことを詳しく書いて特定されたら困るという気持ちがありましたが、現在は組織などどうでもいいことですので載せたいと思います。
逆に、僕のことをこのブログで特定できたという方は遠慮なくメールで連絡いただきたいです。「なまぬる君って○○さんでしょ?」ってね。
話が脱線しましたが、僕が初めに違和感を感じたのは中学生頃だったと思います。ある特定の場所で動悸がして汗が止まらなくなる症状でした。
最初は単なる緊張だろうと思っていましたが、高校に入り、電車やバスといった普通の人はなんとも思わない場所でその症状が起こり、エホバの証人の集会でも割り当てや代表の祈りでそのような状態のため、本当に悩みました。朗読の割り当てのときは途中でトイレに駆け込んだこともあります。
あるとき、このような症状は病気であり、薬などで治すことができると知って精神科に駆け込んだのが23歳の頃でした。
「パニック障害」だと思って受診したところ、「社会不安障害(社交不安障害)」と診断されました。
それから何年も病院に通い薬を飲み続ける生活を送りましたが、状況は何も変わりませんでした。
定期的に飲む薬、そして不安なときに飲む薬、と今から思えばかなりの薬漬けになっていたと思います。
軽度ではありましたが鬱状態も併発し、長年勤めていた仕事を辞め、気分転換にと巡回監督に勧められた会衆に移動してみたりもしました。巡回監督や長老のアドバイスや「励まし」は逆に症状を悪化させました。
薬の量を変えたり、カウンセリングを受けたり、漢方薬を試したりといろいろやりましたが当時は結局治ることはありませんでした。
そんな状況でしたが、僕がエホバの証人の教えを信じなくなり、奉仕や集会をさぼるようになり、仕事に没頭するようになってから不思議とこの症状は出なくなったんですね。
薬の量を徐々に減らし、完治したと診断されて薬を飲まなくなってからしばらく経ちますが今のところ一度も同じ症状は出ていません。
体を動かすようになったことや販売業に転職したことなども理由の一つかもしれないですが、宗教を信じなくなったことが病気を克服したことの大きな理由だと思います。
このようなわけでエホバの証人に戻ることは一生ないでしょうし、どこか他の宗教に属することもないでしょう。
エホバの証人の中では鬱病を初めとする精神的病に悩んでいる人が多いように思います。もしかしたらこの人たちもエホバの証人と関わるのを辞めれば克服するのかな、なんて思うこともありますが僕がそう思ったところでどうにかできる問題ではなく、もどかしく思っています。