「レクイエスカート・イン・パーチェ(Requiescant in pace)」はラテン語でRest in Peace、つまり「安らかに眠れ」の意味です。
今日、アメリカの歌手マイケル・ジャクソンさんの訃報が届きました。
「歌手」なんて言葉では、とうてい彼の功績を表しきれませんね。
不世出の歌唱力とダンス、他の追従を許さぬプロ意識でもって、アメリカだけでなく世界の音楽界を牽引した方です。
私個人にとっても、マイケル・ジャクソンさんはかけがえのない存在です。
何しろ、彼の歌が私の子守唄だったといっても過言ではないのです。
私が生まれて数ヶ月後に開かれたスタジオMの第1回発表会では、彼の名曲「スリラー」が踊られました。
私は毎日のレッスンで、発表会の楽屋で、まだ自分の脚で踊れないうちから彼の音楽を聴いていました。
10歳の時に師匠と出会うまで、私の好きなアーティストといえば専らジャクソン兄妹(もちろんマイケルとジャネットですね)とM.C.ハマーでした。
そして師匠と出会った事によって初めて日本のポップスにも興味を持つようになったわけですが、最初は師匠の書く歌詞に惹かれて聴いていたものの、やがて師匠の曲もマイケルから多大なる影響を受けている事に気づきました。
尤も、当時のアーティスト(特にブラックミュージック寄りの人)で彼の影響を受けてない人の方が少なかったでしょうが...。
マイケルの曲は自分で好きとか嫌いとか判別がつく前から聴いていたのですが、今聴いてもどれも時代を感じさせない名曲ばかりで、20年以上前の作品とはとても思えません。本当にいい曲は時代を超越する事が出来るのですね。
しかも、マイケル自身の歌唱力が子供の頃からとにかく半端じゃありませんでしたから、どんな時代に聴いても素晴らしいと感じられる作品になったのでしょう。
そしてダンス!! 彼を語る上でダンスは決して欠かせない要素です。
天賦の才能もさることながら、ある音楽番組で彼が毎日気の遠くなるほどの鍛錬を重ねていると聞いて以来、ますます尊敬するようになりました。
もちろん、20年以上スーパースターの座に君臨しているにも関わらず、ですよ。
本当に偉い人は努力の出来る人です。それも、いかに高いレベルまで到達していようとも、そこで満足せず更にその上を目指せる向上心のある人こそ、真の偉人なのです。
そして、マイケル・ジャクソンほどその向上心に優れた人を、私は知りません。
しかし、彼のその飽くなき向上心が、繊細な彼に多大なプレッシャーをかけてしまっていたのも、また事実でしょう。
私には、あらゆる点でプロ意識が強かった彼のストイックさが、精神的肉体的に彼を追いつめる結果になってしまったのではないかと思えてなりません。
子供の頃からスーパースターだった彼は、自分自身が子供らしい子供時代を過ごせなかったために「子供」に強い憧れを抱き、自宅で子供達と過ごす時間だけに癒しを求めていたのだと聞きました。
それが、晩年のあの裁判に発展してしまったのだとすると、本当に悲しい事です。
裁判で争われた件が事実だったのか否かは誰にも分りませんし、今となっては永遠に闇のなかでしょう。
でも重要なのは真実がどうだったかではなく、彼の境遇を考えれば、彼もまた被害者であったといえる事です。
事実、あの裁判によって彼の健康が著しく損なわれてしまったと言われています。
裁判の件や整形の事など、晩年の彼の周りに渦巻いていたのは、彼の功績には余りにも見合わない不名誉な話ばかりでした。
あれほどの名曲を送り出してきた人にはもっと長く幸せな余生が与えられてしかるべきだったのにと思うと、私は無念でなりません。
強い光を放つ人ほど、落とす影もまた濃いものです。
しかし、影ではなく光にこそ目を向けるべきだと私は思います。
音楽界において、マイケル・ジャクソンほど私達に光をもたらしてくれた人はなかなかいませんし、これからもそうそう現れる事はないでしょう。
だから、そんな彼の功績をたたえ、彼の遺した数々の名曲をしっかり記憶にとどめつつ、心から冥福をお祈り致します。
レクイエスカート・イン・パーチェ。
今日、アメリカの歌手マイケル・ジャクソンさんの訃報が届きました。
「歌手」なんて言葉では、とうてい彼の功績を表しきれませんね。
不世出の歌唱力とダンス、他の追従を許さぬプロ意識でもって、アメリカだけでなく世界の音楽界を牽引した方です。
私個人にとっても、マイケル・ジャクソンさんはかけがえのない存在です。
何しろ、彼の歌が私の子守唄だったといっても過言ではないのです。
私が生まれて数ヶ月後に開かれたスタジオMの第1回発表会では、彼の名曲「スリラー」が踊られました。
私は毎日のレッスンで、発表会の楽屋で、まだ自分の脚で踊れないうちから彼の音楽を聴いていました。
10歳の時に師匠と出会うまで、私の好きなアーティストといえば専らジャクソン兄妹(もちろんマイケルとジャネットですね)とM.C.ハマーでした。
そして師匠と出会った事によって初めて日本のポップスにも興味を持つようになったわけですが、最初は師匠の書く歌詞に惹かれて聴いていたものの、やがて師匠の曲もマイケルから多大なる影響を受けている事に気づきました。
尤も、当時のアーティスト(特にブラックミュージック寄りの人)で彼の影響を受けてない人の方が少なかったでしょうが...。
マイケルの曲は自分で好きとか嫌いとか判別がつく前から聴いていたのですが、今聴いてもどれも時代を感じさせない名曲ばかりで、20年以上前の作品とはとても思えません。本当にいい曲は時代を超越する事が出来るのですね。
しかも、マイケル自身の歌唱力が子供の頃からとにかく半端じゃありませんでしたから、どんな時代に聴いても素晴らしいと感じられる作品になったのでしょう。
そしてダンス!! 彼を語る上でダンスは決して欠かせない要素です。
天賦の才能もさることながら、ある音楽番組で彼が毎日気の遠くなるほどの鍛錬を重ねていると聞いて以来、ますます尊敬するようになりました。
もちろん、20年以上スーパースターの座に君臨しているにも関わらず、ですよ。
本当に偉い人は努力の出来る人です。それも、いかに高いレベルまで到達していようとも、そこで満足せず更にその上を目指せる向上心のある人こそ、真の偉人なのです。
そして、マイケル・ジャクソンほどその向上心に優れた人を、私は知りません。
しかし、彼のその飽くなき向上心が、繊細な彼に多大なプレッシャーをかけてしまっていたのも、また事実でしょう。
私には、あらゆる点でプロ意識が強かった彼のストイックさが、精神的肉体的に彼を追いつめる結果になってしまったのではないかと思えてなりません。
子供の頃からスーパースターだった彼は、自分自身が子供らしい子供時代を過ごせなかったために「子供」に強い憧れを抱き、自宅で子供達と過ごす時間だけに癒しを求めていたのだと聞きました。
それが、晩年のあの裁判に発展してしまったのだとすると、本当に悲しい事です。
裁判で争われた件が事実だったのか否かは誰にも分りませんし、今となっては永遠に闇のなかでしょう。
でも重要なのは真実がどうだったかではなく、彼の境遇を考えれば、彼もまた被害者であったといえる事です。
事実、あの裁判によって彼の健康が著しく損なわれてしまったと言われています。
裁判の件や整形の事など、晩年の彼の周りに渦巻いていたのは、彼の功績には余りにも見合わない不名誉な話ばかりでした。
あれほどの名曲を送り出してきた人にはもっと長く幸せな余生が与えられてしかるべきだったのにと思うと、私は無念でなりません。
強い光を放つ人ほど、落とす影もまた濃いものです。
しかし、影ではなく光にこそ目を向けるべきだと私は思います。
音楽界において、マイケル・ジャクソンほど私達に光をもたらしてくれた人はなかなかいませんし、これからもそうそう現れる事はないでしょう。
だから、そんな彼の功績をたたえ、彼の遺した数々の名曲をしっかり記憶にとどめつつ、心から冥福をお祈り致します。
レクイエスカート・イン・パーチェ。