舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

初雪

2007-12-04 22:44:18 | ダンス話&スタジオM
今日のスタジオのレッスンで、久々にクリスマスソングを踊りました。
初めて踊る方のために意味など説明しつつ、今年新たにゲットしたCDで嬉しいななどとおもいながら踊っていたそのときです。
外で本当に雪が降り始めました。
まあ偶然でしょうけど(笑)、うれしかったですね♪

でもフラを踊っているとじっさいにその自然現象がおこるというのはしばしば囁かれます。
去年のメリーモナークのミス・アロハ・フラに選ばれたバーニスさんが雪の女神「ポリアフ」がテーマの曲を踊った時、にわかに会場内の温度が下がり、冷たい風が吹いてきたというのは本当の話。

私はまだ自分の踊りで自然現象を起こせるほどのレベルには達していませんが、「風」を表現した時に本当に頬に風が当たるような気がすることや、「香り」をあらわすと何やら馨しい香りを感じるようなことはよくあります。
実際にいったことのある場所のことを踊れば、まるでそこにいるかのような錯覚に囚われることもありますね。特に自分の好きな場所ですと、その懐かしい景色がもう泣きたいくらいリアルに眼前に現れます。

そういう境地に達せるときの踊りはたいてい上手く踊れているときなんですが、まず曲のイントロを聴いたときから一種のトランス状態に入ります。
何と申しますか、自分の周りだけ空気が変わるんですね。刷新されるというか、温度が少し下がる感じがします。
フラは決して振り付けの順番に追われて踊るものではなく歌詞にあわせて踊られるものだということが、この状態になると本当によくわかります。


私は最近、ごく一部の上級レベルのクラスでのみ歌詞を一単語ずつ詳しく解説しています。
そこまで詳しく覚える必要は全然ないので、重要な箇所だけ記憶にとどめてもらえれば十分なのですが、ぜひ自分なりの感情表現が生まれるくらいには意味を理解してほしいと思います。ここで悲恋のエピソードが語られているんだなとか、そういう漠然とした理解でも大丈夫です。

というのも、表情はしょせんダンサー本人の内面から出てくるものだからですね。
「笑顔で踊れ」?「ここで眉毛上げて」?「ここで首振って」???そんなのハッキリ言ってナンセンス
笑顔もボディランゲージも自分自身の表現方法として自然に出てくるべきであって、指導者に強制されてやることじゃございません。ましてや、「人がそうやってるから安直に真似した」なんてもってのほか。そんなの、やらない方がマシです。

群舞の場合、振付けはもちろん揃っていた方が良いわけだけれど、表情は千差万別でしかるべきです。
だって曲の意味内容を語っているのだもの。アナウンサーがニュースを読み上げるんじゃないのだもの(アナウンサーだってするべきときは自分の感情を表しますが)。

メリーモナークの審査員は、意味内容をきちんと理解してないダンサーが一人でも混じっているとすぐ分かるとおっしゃっていましたが、そんなエキスパートじゃなくたって、団体がみんなしてお面をかぶったような固まった笑顔を浮かべたり全く同じタイミングで眉毛を動かしたりしていたら、「ああ、この人たちってきっとフラじゃなくて体操を踊っている=意味を知らないでやってるんだな」てのがバレバレです。
いやそれ以前に正直キモいです。引きます。

そういう「フラは運動のための体操やダンスとはちがう」ということが分かると、フラの面白さがわかる第一歩が踏み出せると思います。またそれが上達の第一歩、レベル0からレベル1へのステップアップでもありますね。

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