舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

クィーン見参

2008-11-01 04:10:37 | Disney (パーク、映画&テレビ)
「クィーン」といっても今日はマカロンとかケーキとかの話ではありません(笑)。
今年の「ディズニー・ハロウィーン」の仮装、クィーン・オブ・ハートです

『ノートルダムの鐘』のエスメラルダに扮した前回とは打って変わり、今年は女王様に変身しました。
決め手は何と言っても我々に近い体型です。
かなり小さくかなり太め。これなら、我々が着てもイタくないですね(笑)。
それを言ったら前回のエスメラルダは仮装者との体型のギャップがそうとう激しかったですが、まぁあちらは着慣れたジプシースタイルってことで押し通しました。

しかし体型が同じなだけに、そっくりそのまま真似しただけではチビデブが強調されるだけです。
そこでシルエットのカスタマイズをはかりました。もちろん、原作に忠実な範囲内で。

ちなみに、先日書いたとおり我々の女王は園内にいるキャラクターではなく、アニメの絵をベースに作っています。
どのキャラクターもアニメと実物はかなり違うので、仮装している方のほとんどは両方の折衷ではなく、どちらかに似せて衣装を作っています。
見たかぎり、我々以外のハートの女王仮装だった方は皆さん園内の実物を模していましたね。

アニメと実物の最大の違いはスカートです。
園内のパレードを闊歩する女王陛下を見てみると、スカートの形状は中世イングランドのドレスのような富士山型(=下に行くに従って広がっているスタイル)の膨れ方で固まっています。
しかし原作の女王は富士山よりも釣り鐘に近い(=上から丸みを帯びて膨らんでいるスタイル)のに加え、あの赤と黒の部分はオーバースカートになっていて、ピラリと持ち上げれば黒と黄色のアンダーが見えるようになっています。

もう一つの違いは襟の形状です。
実物の女王はよく猫ちゃんが治療の時にかぶるアレ(端から見ると可愛いが本人としてはたまらんだろう)みたいに丸く首周りを覆うような形なのに対し、アニメの女王の襟は端が尖っていて、もっと外側に立っています。

だから再現しましたさ、アニメ版を忠実に。
まずスカート、これが一番苦労しましたねえ。最初に赤黒のガウンを作ってもらい、その下に着脱可能な黒黄の縞柄の前掛けを仕込みました。
これで原作どおり上の部分だけピラッと持ち上げることができるようになったのです。

襟も工夫したところの一つです。
原作の「襟の端が尖ったバージョン」であることに加え、本当に原作どおりにしてしまいますと我々の短い首が女王と同じように埋もれてしまいますので、可能な限り襟周りをすっきりさせました。

我々のコスプレにおける重要な美学は「原作に忠実であること」「シルエットを良くすること」、そして「安っぽくならないこと」です。

生身の人間が着て、なおかつそれを人様にお見せするわけですから、ショボい格好をするのは礼儀に悖ると我々は考えます。
まあそれは日常のダンスの衣装(←ダンスの衣装は日常かってツッコミはさておき)にも言えますけれどね。
部屋でくつろいだり近所へ買い物に行く格好ならどんな物でもいいけれど、誰かに見ていただこうとして装う限り、恥ずかしい代物を着てはなりません。

というわけで女王コスプレにもゴージャスを求めました。
きちんとした生地を使うのはもちろん、大量に使った時に安っぽくならないよう、色合いも気を遣います。
そうして選んだ赤と完璧に合わせた色の口紅やリボンもゲットしました。

黄色を選ぶのも苦労しました。ただでさえ一歩間違うと安っぽくなりがちな色ですし、特に今回は赤と合わせて使うので使うのでなおさらでした(赤と黄色ってフラでも高貴な色としてよく使う組合せですが、センス良く合わせている人はあんがい多くありません)。
今回は赤と金の両方に合う黄色をチョイス。小さな色見本でだけ見るとハートの女王の色とは少し違う感じなのですが、こうして組み合わされた全体図を見ると女王らしくなったのでホッとしました。
とか偉そうに言ってるけど、選んだのは私じゃなくてマミちゃんですから~~切腹。私にはそんな色彩センス無いっす。

冠はコスプレ専門店にお願いして作っていただきました。
エ?布製??金属でなく???と最初は思ったけれど、かぶってみたらこれで大正解。柔らかいのでいくらでも好きな形にできますし、軽くて頭への負担は一切なく、櫛を使えばどんな中途半端な位置でもしっかり留まってくれます。さすがはプロのお仕事ですね。
ハートの錫は既製品を自分で見つけてきました。夜はライトとしても活躍する優れ物です。

これにてクィーンの完成です。
次回はこの格好で出没したディズニー・ハロウィーンの様子をお話ししますね。

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