甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

波と岩盤

2023年12月12日 21時43分44秒 | 空を見上げて

 波はバカにできないものだけど、岩盤が強かったら、簡単には崩されません。そんなの当たり前です。

 さて、波の上に「安単浅」という文字を書きました。これが今日、家に帰って来た思ったことでした。

 子どもを三人育てたら、大学の授業料を払うよ。ただし、今まで支給してた児童手当とか、みんなに渡ってたものは根こそぎ削るよ。なんていうアイデア、誰が考えたんだろう。浅はかだし、見え見えだし、実質増税はするけど、子宝のたくさんある家庭には特典がありますよって、どこかの安売りスーパーチェーンではないのだから、そんなポイントサービスよりも、一人一人の子どもを安心して育てることが大事だろうと思います。

 一人の子どもであっても、その子が無事に自分の希望を叶えて、ゆったりと育ってくれる、そういうのが当たり前だし、本来は、一人ひとりの子どもたちを、いかに育てていくか、それが基本のはずでした。

 でも、「子育て充実」「出生率アップ」みたいな、数字だけを追いかけようとするから、数字は逃げていくのです。

 若い人たちが、安心して家庭を持てる、みんなが楽しそうに暮らしていける、そういう社会を作っていると、あの人たちは思ってるんだろうか。実を言うと、私みたいなオッサンでも、未来にものすごく不安がいっぱいです。個人的な不安もありますが、世の中的な不安もたくさんあります。世界を相手にするということは、世界におカネをばらまくというのではないのです。どれだけ世界の人と、私たちみんなが関わり合い、どれだけコミュニケーションをとれるかなのに、まともにちゃんと付き合えてないと思ったりします。



 お買い物は、毎回税金を払ってもらう。給料はなかなか上がらない。すべて経営者にお任せしているし、上がるようにお願いはしている。けれども、経営者も、この工事だらけでズタズタで、どこにも落ち着いてモノづくりできていない、世界でも技術的に遅れている、若い人が基本的な研究を好まない、すぐに目先の利益を追いかける社会を作って、どこにこれからの発展の見込みがあるんだろう。



 たいていは後追いです。世界はEVだ、というと、モタモタ後からついていく。世界が環境重視のエネルギーだ、というと、自国の原発を後生大事にしてたりする。世界が伝統文化を大事にしろ、と言われてあわてて、アニメを国の産業にしようとしたり、すでにアニメはよその国が進みつつあって、これも後追いでいくのかもしれない。一部の先駆者たちはいるけど、この人たちにすがるようにメディアから何からいろんなものがまとわりついている。

 もう、安上がりで、安直で、安っぽいものしか作れない。技術もなくしている。よその国では使わない基準が自分のところでだけ通用している。ガラパゴス化はさらに進むでしょう。

 単純・簡単・シングルの、つながりのない、ポツリポツリと孤独なものや技術があって、それぞれバラバラでつながることがない。スケスケで中身のない、浅はかな社会を作っている私たち。落ち着いて何もやれていないのです。

 もっと全体を見渡し、お互いを連携させ、見えてなかったところをカバーし合う、そんなものを指揮したり、サポートしたりするところは、どこにもなくて、個々の存在は自分のことだけしか見えなくなっている。孤立している。単一の存在になっている。

 そして、浅はかなアイデア、浅知恵のことば、軽薄な老人たちが闊歩して、自らの利益だけを考える。そのことしか興味のない社会・世の中、そんなになってる気がする。



 「安単浅」に対抗するため、「適切・適材適所」ほどほどの、突っ走らない、ほどほどの、みんなが互いに理解し合い合う、「共に」互いの位置を確認し合う、深い考えを持った視点でみなが暮らしていける、「適共深」の考え方、みたいなのが広がらないかな、という私の理想・夢ですね。

 いまさらそんなことを言っても始まらない。世の中はそうなっているのです。私も世の中に合わせて、軽薄で、安いものに手を出し、ポツンと友だちもおらず、目先の利益に飛びついていきますか。



 エラい人たちがそうなんだから、私どももマネしなくちゃね。でも、あんなにたくさんでパーティーもしなきゃいけないし、お金もかかるし、やはりエラい人たちのマネはできないです。目先の利益だけ追いかけますか。ポイントなんて、私は大嫌いなんですけど……。

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