右側の本は、「街への挨拶」(1974)は山田太一さんの幻の名著という初めてのエッセイ集でした。ずっとまぼろしのままだったものが、1983年に中公文庫から出て、私は飛びつくようにナンバで買ったみたいです。 1983年はまだまだ自分の未来も描けなくて悶々とする日々でした。山田太一さんのドラマなんて、あまり見ていないのに、エッセイならよめそうな気がすると、買ったのかもしれません。すぐに読んだはずですけ . . . 本文を読む
私たちにとって難しいことの一つ、人に譲るということ。どうしてできないんでしょうね。もちろん損得勘定もあるだろうな。自己顕示欲もあります。人に負けるのも嫌だ、というのもあるかもしれない。 なかなか、私たちは自分を抑えるということができないらしいのです。 何事にも入りたたぬさましたるぞよき。よき人は、知りたることとて、さのみ知り顔にやは言ふ。 何事についても、深く立ち入って知っているふりをしないでい . . . 本文を読む