ことわざ辞典なども他にあるのですが、今回は平凡社版『中国の故事と名言500選』(駒田信二・常石茂編 1975)からの引用で、始皇帝さんの焚書坑儒を見ていきたいと思います。 秦の始皇帝の34年(前213)、始皇は咸陽宮で酒宴を催したそうです。博士70人が進み出て寿をことほいだあと、僕射の周青臣(しゅうせいしん)が進み出て次のように言ったそうです。 「陛下が天下を統一したまい、諸侯の地を以て郡県とな . . . 本文を読む
久しぶりに中国の歴史と言葉です。計略家の蘇秦さんが、韓の国へ行き、宣恵王(せんけいおう)へ政策を提言するときに使ったたとえ《史記・蘇秦列伝》です。本当に久しぶりの「歴史と言葉」で、忘れてましたね! 私の本拠地なのに!86【鶏口( )後】……巨大な組織の中で汲々としているよりも、小さな集団のリーダーとなる方がよい。 誰しもそう思うのではないかと思ったり、いやいや世の中 . . . 本文を読む
四月の四天王寺の古本市で、中公新書の『志のうた』竹内実・吉田富夫著 1991 という本を手に入れました。知らないことばかりで、このシリーズで愛の歌・閑適の歌という二冊も出ているようです。今度どこか、本屋さんか古本市で見つけたら手に入れたくなりました。どんな愛の漢詩があることやら……。 さて、その中で、三国志の英雄・曹操の詩が取り上げられています。「歩出夏門行(ほしゅ . . . 本文を読む
この前買ってきた本に『詩経』を取り上げてくれたものがあったので、さっそく借りてメモしておきます。民もまた労(つか)れたりねがわくは 小康(すこしあんらく)になりたしこの中国(なかつくに)に恵(めぐみた)れ詭(みだり)に随(うご)くを縦(ゆる)すことなくもって良からぬヤカラ謹(おそれつつし)ましめよもって遏(ふさぎと)めよ寇(あだをなす)虐(あばれもの)の僭(これまで)明(てんのみとおし)を畏(お . . . 本文を読む
【睚眦(がいさい)の怨み】……ちょっと人ににらまれたほどのうらみ。わずかなうらみ。「目には目を、歯には歯を」と似ているけれど、少しだけ違います。 誰がそんなことをしたんでしょうか? 他人に対してイチイチ反応してみても、人からの冷ややかな態度なんてキリがないんだから、そんなにムキにならなくてもいいと思うんだけど、でも、しっかりそれらに反応する人はいます。それでその人は幸せ . . . 本文を読む
范雎(はんしょ)さんの「范」は名字ですね。たしか、范文雀(はんぶんじゃく)さんという俳優さんがおられました。「雎」という字は、「隹(ふるとり)」が入ってるから、みさごという猛禽類を表わすようです。 ことばは、「遠交近攻」です。意味は、【遠交近攻】……遠方の国と仲良くし、近くの国を攻める。近くだとケンカしやすくなり、遠くだと適度な距離をもって接する。 どうして人間は、近 . . . 本文を読む