北壽老仙(ほくじゅ・ろうせん)という人がいたそうです。どんな人なんでしょう? このお名前の「北壽」とは、下総結城郡本郷の俳人・早見晋我(しんが)さんの隠居後の号なんだそうです。「老仙」は老仙人の意味で、蕪村さんがつけた敬称みたいなものになりますか。 晋我さんは通称治郎左衛門、善久。代々酒造家で、初めは俳諧を其角(きかく)さんに学び、のち佐保介我(さほかいが)という人についたとか。その晋我さんは . . . 本文を読む
心象スケツチ 春と修羅(大正十一、二年) 序わたくしといふ現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です(あらゆる透明な幽霊の複合体) どうして「春と修羅」の序なのか? それはテレビで見て、なかなかおもしろいと思ったので、貼り付けてみました。 この四行だけでは、まだ分からないけど、「わたくし」は、青い光を出している生命体らしいのです。そして、ただの人間というのではなくて、それはいろんな魂 . . . 本文を読む
いよいよ最後の五行です。三年間故郷に帰ることができなかった彼女は、いつおうちにたどり着けるんでしょう。 ネコも聞きました。柳もながめました。自分は接ぎ木の梅で、本来のカタチではないような気がしながら、それでも、じっと耐えて、故郷に帰れる日を夢見てきました。あともう少しでおうちにたどり着けそうです。 一緒に歩いてる蕪村さんは、彼女のもどかしい気持ちをほぐしながら、歩いている気分なんでしょうか。それ . . . 本文を読む
8月の20日ころの長崎の町を歩いていました。旅で出会った同郷の彼女を探しに来ました。何が見つかったのでしょう。 猫の死骸のような格好をした黒い人間のかたまりが、倒れた貨車の横にいくつも並べられ、戦闘帽の下に茶色にしみたタオルをひさしにして、そのかたまりを一つずつ別の個所に運んでいる男の方がむしろ死人のような顔をしていた。わずか十五メートルか二十メートル離れた地点まで男はなぜ一人でその人間のかたま . . . 本文を読む
前回までは、お母さんのふところに帰ってきたような気分でしたよ! そのつづきはどうなるんでしょう。ドラマがなかなか始まらないなあ。いや、もう始まっているのかなあ。〇春あり成長して浪花(なにわ)にあり 梅は白し浪花橋(ろうかきょう)邊財主(へんざいしゅ)の家 春情(しゅんじょう)まなび得たり浪花(なにわ)風流(フリ) この春というのは、季節の春ではないですね。「成長」するんだし、ちゃんと場所指定で存 . . . 本文を読む