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甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

石垣りん 「崖」 1968

2019年06月24日 21時17分06秒 | 一詩一日 できれば毎日?
  「崖」          石垣 りん  戦争の終り、 サイパン島の崖の上から 次々に身を投げた女たち。  美徳やら義理やら体裁やら 何やら。 火だの男だのに追いつめられて。  とばなければならないからとびこんだ。 ゆき場のないゆき場所。 (崖はいつも女をまっさかさまにする)  それがねえ まだ一人も海にとどかないのだ。 十五年もたつというのに どうしたんだろう。 あの、 女。     . . . 本文を読む

生ひ立ちの記 その2 中也さんです!

2019年06月22日 21時15分19秒 | 一詩一日 できれば毎日?
  Ⅱ私の上に降る雪は花びらのように降ってきます薪(たきぎ)の燃える音もして凍(こお)るみ空の黝(くろ)む頃 固く結晶化した雪というのでしょうか、ハラハラとコートの上に落ちて来て、カサカサ音がしたのかもしれない。いや、それでも雪が薪の燃える音というのは難しいです。何か別の意味があるのでしょうか。黒っぽいどんよりとした空から、わりとハッキリと雪が落ちてきます。 そうだ。詩なんだから、薪の燃える音だろ . . . 本文を読む

わたしのうえにふる雪は……中也さん

2019年06月20日 21時53分41秒 | 一詩一日 できれば毎日?
★  生い立ちの歌   Ⅰ    幼 年 時私の上に降る雪は真綿(まわた)のようでありました これはどうなっているんだろう。やさしく、フワフワとした雪が降っていたんですね。小さい子は、雪に触れるチャンスもそんなになかっただろうから、親の庇護のもと、やわらかな雪に触れることがあったということなのかな。    少 年 時私の上に降る雪は霙(みぞれ)のようでありました 子どものころ、幼いころ、近所を走り . . . 本文を読む

友だちにするといい人、悪い人 17の2

2019年06月13日 21時24分14秒 | つれづれ草の抜き書き
 友だちの話のつづきです。今日は、いい友だちです。 私は、自分と一緒にいてくれる人だったら、みんな友だちに認定したいですし、友だちのランキングをつけるなんて、あまりしたくはありません。でも、心のどこかでしているのかもしれないな。 ジャイアンみたいに、手あたり次第「心の友」にしてしまうやり方、これは意外と尊いやり方なのかもしれません。みんな友だちであり、敵なんていない。相手に嫌がられようとも、友だち . . . 本文を読む

友だちにするといい人、悪い人 17の1

2019年06月13日 20時58分38秒 | つれづれ草の抜き書き
 兼好さんが、友だちにするといい人と悪い人について語っています。 原則論であって、本当にとんでもないヤツなんだけど、許してしまうとか、とにかくその人のそばにいたいとか、いい悪いを飛び越える存在もあるとは思います。 とりあえず、エッセーだから、何か提案しないと始まらないから、提案してみました、ということになるのでしょうか。 友とするに悪き者、七つあり。一つには、(a     )く、やんごとなき人。二 . . . 本文を読む