この絵は早世した洋画家の三岸好太郎さんの「兄および彼の長女」という作品です。第二回春陽会展の春陽会賞を受賞したものなんだそうです。(1924・T13)。好太郎さんは独学で絵の勉強をしたそうで、北海道から上京してしばらくして21歳の時にはこの作品で認められたのだそうです。そしてあと10年、彼の活動は続いていくのでした。 モデルは11歳年上のお兄さん、子母澤寛という作家でした。ということはお兄さんも . . . 本文を読む
今年の夏、三岸節子美術館に行きました。愛知県の一宮市にあって、すぐ近くに木曽川が流れていました。何となくはわかっていたけれど、たしかに愛知県は岐阜県と川を隔てて一緒にある感じでしたね。 接する長さがかなりあるから、愛知県と岐阜県は影響し合っている感じがします。名古屋駅から十数分で県庁所在地の岐阜の町についてしまうし、共同の世界を作っているでしょう。三重県は、桑名という町だけが名古屋に触れていて、 . . . 本文を読む
尾張一宮というところに、三岸節子記念美術館があるというのはかなり前から知っていました。ダンナさんは、三岸好太郎という画家です。彼は北海道に美術館があるらしいです。節子さんは、木曽川のそばの起・おこし宿の有力家の育ちです。東京で絵の勉強をして、好太郎さんにも出会い、結婚した。好太郎さんは31で亡くなってしまい、節子さんは94までずっと制作を続けた。二人の時間は不公平だけど、どこかでつながってはいるん . . . 本文を読む
北川民次さんは、1894~1989年という時間をすごして来られたそうです。いろいろとイヤになる時はあったでしょうか。戦時中からずっと愛知県の瀬戸市で創作活動をされてきたんだと思います。アトリエも公開される時があるんですけど、今回はとても暑くて、そばまで行くことはできませんでした。 でも、暑いにもかかわらず、瀬戸市美術館から瀬戸市立図書館までフラフラになって歩きました。ネットの地図で見たら、なんだ . . . 本文を読む
瀬戸市の市立美術館に行くことにしました。きっかけは、近所の産直に出かけて、そこで花などを包むために新聞が置いてあって、それをチラッと見た時に、今月いっぱいで北川民次さんの展覧会は終わる、と書いてあるのを見つけたからでした。 瀬戸市に、北川民次さんの作品がある、というのは何となく知っていました。アトリエもあったそうです。NHKのテレビで教わったのだと思います。何年か前です。奥様が瀬戸市の方だったそ . . . 本文を読む
何もかも自粛していますので、日曜日の午前中はテレビを見ていました。 三重県立美術館所蔵の日本画家・横山操さんの「瀟湘八景」を、もう三十年ほどかけて、やっとその良さが分かったような、とんでもない私ではありますので、たいしたことは言えないんですけど、今さらながら、横山さんって素敵な先生だったのだなと思えています。 1973年に亡くなっておられるので、どう頑張っても、私がお会いできるチャンスはなかった . . . 本文を読む