甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

あのすばらしい

2024年07月08日 08時07分41秒 | High School Days

 「素晴らしい」という漢字を憶えたのは、高1だったのか、もっと後だったのか、ひょっとしてそれは高1の合唱大会にむけての取り組みの中だったのかもしれない。

 うちのクラスは「あの素晴らしい愛をもう一度」とあと一曲を歌ったはずです。はっきり曲名を憶えていなくて、それが2年の時だっのか、3年の時だったのかわからないのです。あまりにも昔だしなあ。

 ただ憶えているのは、音楽も、譜面も何もかもわからない私が、指揮をすることになったのは1年だったから、ひょっとして、その時に「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌ったのではないか、という感じがしたのです。



 私は、おっちょこちょいで、何もできないくせにホイホイといろんなところに出ていくクラスのフロントマンを一学期の頃はしていました。やがて本性がばれて(どんどんボロが出て)、誰も私を推してくれなくなるし、本人も引っ込んでしまうのですが、高1の一学期だけは頑張ってたから、「指揮だって、やってやれないことはない」とやることにしました。

 昔から、カタチにこだわるところがあったので、指揮棒が必要だというのは絶対でした。でも、そんなの誰も持ってないし、合唱の指揮というのは、指と手と、指揮者の顔とでみんなを引っ張るものなのに、やることになった私は、指揮棒としてクラスの軽音部のドラムの子のドラムスティツクを借りて、舞台に立ちました。

 空間に同じ三角形だか、四角形だかをずっと同じように描いて指揮しているつもりでしたが、誰もそんな私の指揮なんて見てなかっただろうな。



 そして、あろうことか、長すぎる指揮棒はどこかで引っかかって、舞台の上で指揮棒がわりのドラムスティクがころころと転がってしまいます。

 さあ、大変、私はあわてて拾い上げて、どこから始まったらいいのかわからないまま、指揮をしたのか、みんな自分のペースで歌ってたから、もう成り行きに任せたのか、ただ冷や汗だけの流れる舞台となりました。

 私なんかが大役を引き受けるから、こんなことになってしまったんだよ! 本来なら、いかにクラスがまとまっているか、どれだけハーモニーが出せるか、どんなにしてみんなが楽しめているか、そういうのが大事なのに、合唱を披露する場面でズッコケ芝居をやらかしてしまうなんて!


 昨日、お昼の部をシニア割引きで、加藤和彦さんという方を、関係者・知り合い・いろんな人たちが語る映画の「トノバン」2024 というのを見てきました。加藤さんの生涯を、フォークル、ミカバンド、ソロ活動、プロデュース活動と関係者が語っていきました。

 音楽はひとりではできないもので、みんなで作り上げてこそ音楽だから、たくさんの出会いと別れがあったことでしょう。加藤さんも、出会いと別れを経験して、最後はひとりでみんなのもとから去っていきました。

 送られるのはイヤだし、取り残されるのもイヤだったでしょうか。たくさんの仲間がいたと思われますが、おひとりでこの世を去っていかれた。当時の私もどういうことかは全くわかりませんでした。



 今私は、友だちに勧められて、きたやまおさむさんの岩波新書を読んでますけど(題名はむなしさどうのこうのというタイトルで憶えられません)、きたやまさんは加藤さんのことから語らねば、彼としても次へ進めなくて、あれこれ書いておられるようです。私はもちろん本を読み進めるのが苦手で、ちっとも進みません。二、三ページで毎日ダウンしています。

 でも、映画も見させてもらったし、友人にメールでもしないといけないけど、何が書けるかなあ。こんなに暑くて、頭がカラッポでちゃんと書けない気がする。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。