甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

クスノキと雲とそら

2024年06月05日 06時20分25秒 | 空を見上げて

 何度も何度も葉っぱの掃除をしました。暑くなってくるからなのか、たくさん時間差で落ち葉を散らしていました。

 クスノキはすごくたくさん葉を落とす、それも春から夏にかけて、というのは知ってたけれど、こんなにたくさん葉を落とすようでは、今の都市空間にはクスノキは認められないですね。

 枝は空間を埋め尽くすように伸ばしてしまうし、秋には落葉を出さないけれど、春からずっと長い時間をかけて葉の更新をしているみたいだった。木の形はそんなに変わらないものなのだけれど、木のやりくりの中では葉っぱたちは切り替わっている。

 そして、ついこの間まで小さな花をつけていたけれど、それらももう落としてしまいました。

 木は、いろんなものを人間どもの生きている地表に落としてくれるようです。本当なら、それらを集めてみたら、きっと役に立つものになるはずなんです。でも、人間たちはクルマに乗って生活しなきゃいけなくて、地表を広く覆いつくすクスノキの葉はゴミにしか見えないのです。花だって変な茶色の塊です。ホーキで集めたら、どす茶色になるところです。

 クスノキや木々たちを自由にやらせてあげたら、そして地の上が舗装されてなくて、土だったら、ふわふわの地面ができたかもしれない。でも、私たちはそんなところに生きていけないのか。

 (本当は生きていけるし、その方が気持ちいいと思うけれど……)

 クスノキは空や雲とお話もしていることでしょう。せっかちな人間たちの暮らしなんて、もう見え見えです。できることなら、人間たちから離れて山の奥でひっそりと生きていきたいと思っただろうけど、建物をデザインした人たちに請われていろんな現場に立っていることでしょう。

 お疲れさまです。人間たちの暮らしを見てあげてください。変なことをしてないかどうか、あなたのそのたくましさであたたかく見ていただけたら、私たちはあなたの存在を胸に刻み、時々は見あげると思います。あなたがそばにいることをお金で計算しないようにしたい。

 管理にどれくらいのお金がいるとか、今度は近くに道を通そうとか、すぐに自分たちの都合やふところで木々を見てしまいがちです。そんなんじゃいけないと思うんだけど、私は木の管理人にもなれなくて、茫然と見ていることが多いです。でも、どうぞよろしくお願いします。

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