2023年8月26日(土)に博多バスターミナル会議室にて研修会を開催しました。参加者は41名で福岡県内外の大学や日本語学校などで日本語教育に携わる皆さまが集いました。
第一部は,清水崇文先生(上智大学言語教育研究センター・大学院言語科学研究科 教授)による「先生,日本語で雑談したいんですけど… ―学習者の『雑談力』を育てる会話指導―」という題目でのお話でした。参加の皆さまのコメントでは「雑談は簡単なものと思っていましたが、今日改めて自分がしている雑談を振り返ってみて、日本語学習者にとってはかなり難しいことをしているなと実感しました。また、雑談ができるようになることで、学習者の日本語に対するモチベーションが上がる可能性もあると思うので、雑談を教えていく必要があると感じました」といったものがありました。
第二部は,昨年度から始めた企画で,九州・沖縄地区の日本語教育事情や実践事例を報告するといったものです。今回は長崎の地区委員である夛田美有紀先生(長崎大学留学生教育・支援センター准教授)による「コロナ禍での経験から見直す授業実践・コース運営」という題目でのお話を録画映像にて伺いました。参加された方のコメントに「コースの途中でオンライン授業から対面に切り替わりとても大変だった経験があったので、興味深く聞くことができました。今後、対面授業が急にオンライン授業切り替わったり、コロナになった学生に対応したりすることもあると思うので、参考にさせていただきます」という声がありました。
最後に30分間,情報交換会を行いました。くじ引きで決めたグループで,初対面の方々同士の交流が生まれていました。今回は海外からの一時帰国を利用した参加の方もいらっしゃり,にぎやかな情報交換の場となりました。
ご参加の皆さま,ありがとうございました。