みなさま、
この度は九日連創設25周年記念イベント「日本語教材まつり＋みんなの九日連」にご参加くださり、
ありがとうございました。おかげさまで初日の「日本語教材まつり」は139名、２日目の
「みんなの九日連」も155名の方がご来場くださり、25周年に相応しく、非常に活気ある２日間
となりました。また、終了後に行われた懇親会にも55名（当日の参加者の３分の１）の方が
参加してくださり、こちらも大いに盛り上がりました。
今回のイベントではアルク、凡人社、スリーエーネットワークの３社の社長・会長が一堂に
会しましたが、関係者によると「３社の社長・会長が全員顔を揃えたのは今回が初めてかも
しれない」とのこと。また、日本語教育学会の会長である伊東祐郎先生（東京外国語大学）も
飛び入り参加してくださいました。学会の全国大会かと見間違うほどのメンバーが集まって
くださったのは、九州・沖縄地区の日本語教育がそれだけ全国から注目を浴びているという
ことの証でもあると思います。それもこれも日頃から地域の研修会・研究会に意欲的に
参加してくださっているみなさまのおかげです。この場をお借りして、お礼を申し上げます。
２日目の午後に横溝先生からご紹介があったように、九日連では毎年３月と12月に「研修会」を
開催しています。今年の12月は、今回大きなイベントを行ったため開催しませんが、
来年３月には再開致します。また、日本語教育学会の方でも毎年６月初旬に九州・沖縄地区の
「研究集会」を開催しており、来年は北九州で開催される予定です。今後もぜひご参加ください。
＜九州・沖縄地区の日本語教育関連イベント＞
３月下旬 九日連「春の研修会」（今年度は未開催）
６月初旬 日本語教育学会「研究集会」
１２月上旬 九日連「秋の研修会」（今年度は未開催）
さて、ここで１つみなさまにお願いがあります。今回のイベントでは、２日目の午前に
「私たちの実践・工夫」というポスター発表会を開催しました。この種の発表会は、
これまで前述の「研究集会」（日本語教育学会主催）で行われていましたが、
発表できるのは年会費１万円を払った学会員だけで、大学関係者（教員と大学院生）が
中心でした。しかし、今回は大学関係者にはご遠慮いただき、日本語学校と
日本語教室の先生方にお声がけしました。実はこれには理由があります。
発信者として参加された方も、受信者として参加された方も、みなさんお感じになった
と思いますが、「学び」というものは、話し手と聞き手が対等の関係で、それぞれの
思いや考えを言葉にし、フィードバックを与え合う時、生まれるのだと思います。
講師としてお招きした著名な先生のお話を聞くのも勉強になりますが、
そうでなくても、一人一人が発信者（または能動的な受信者）になることで
「学び」は得られるのです。そのことを身を以て感じていただきたくて、
日本語学校と日本語教室の先生方を中心としたポスター発表会を企画した次第です。
今回は聞く側に回ったみなさんも「人前で発表できるようなものはない」などと
消極的にならず、今個人（または学校単位）で取り組んでいることや悩んでいる
ことについて（少し勇気がいるかもしれませんが）失敗例も含めて、
次回、発信してみませんか。それが結果として九州・沖縄地区の日本語教育の更なる発展・活性化に
つながると思うのです。
先にも述べたように、「研究集会」ではこれまで学会員しか発表ができませんでした。
しかし、現在は「活動報告」という新たなカテゴリーが設けられ、
（研究業績にはなりませんが）学会員でなくとも発表できるようになりました。
今回（特に２日目のイベントに）参加して「楽しかった」「勉強になった」と
感じられた方は、次回はぜひ発信者として参加することをお考えいただき、
職場や教室のお仲間とご相談いただければと思います（ちなみに、来年の研究集会の
応募期間は年明けから２月中旬の予定です）。
最後になりましたが、今回、ポスター発表募集の呼びかけに応じてくださった発表者の
みなさまに、改めてお礼を申し上げます。みなさんのおかげで25周年を飾る素晴らしい
２日間となりました。
それでは、みなさま、また来年お会いしましょう。
小山 悟（九州大学・前事務局長）
