バブルの時代、私は10代に入ったか入らないかくらいな感じだったと思う。勿論、物心はついていたと思うが、どんなだったのかは覚えていない。ただ、そんなに楽しい時じゃなかったように思う。
映画を観て、バブルの時代ってこんな風に華やかったんだ~、と思った。あの時代に、自分が大学の3年か4年だったら、多分、人生最大の「黄金時代」だっただろうと思う。しかし、一歩立ち止まって考えれば、ファッションにも流行にも疎い自分があんなディスコみたいな場所では、多分、うまくなじめないだろうし、ダンスなんか出来ないだろうから、余計であろう。
バブルが弾けて、幾星霜、好景気と言われてもあまり実感はわかずで、混迷している時代なままに21世紀はやって来てしまった。 しかし、何故にバブルの頃、あそこまで華やいだのだろうか?単純に、お金があったから、将来に不安がなかったから、だけなのだろうか?
私は1つ思うのだが、今、必要なのは、お金に将来保障も勿論あるが、「人」と「一体感を持てる心」ではないかと思う。少子高齢化時代の今、あのバブル期の様に、盛り上がれるだけの人が人数的に居ないと思うのだ。そして、「皆と楽しいことして盛り上がろう」とする「心」が弱くなっていると思うのだ。
私は、理由が良く解らないが、昔から「一体感を多くの人と共有する」事は、苦手だったし、時に、それを憎んだ事もあったので、無理な話なのだが、これまでの人生で、周囲の人間関係を見てきて、出来ない筈は無いと思った。私みたいな、話題性に富まない人間には出来ないが、誰かと一緒にて、触れ合うことが楽しいとさえ感じられる心があって、固まりあう事が出来、そこに、お金が多くの人に行き渡ればきっと華やぐだろうし、将来不安も、若い世代が程よく多く居さえすればきっとバブルの頃のような雰囲気は起こせると思う。
生活が便利になりすぎてしまい、あまり、人が重要視されない時となり、いつしか、皆で何かしらの一体感をもつことも困難になってしまったが、あの頃をもう一度再現するならまずはそのあたりから始めれば、何かしらの糸口が出てきそうに思う。
全ては机上の空論だけれど。