極寒の成人の日になったが、主立ったトラブルもなく終わった様である。
7年前に、私も20になったわけだが、地元の街では、成人式は行われなかった。理由は知らないが、通常使われるホール会場が改装工事にあたり使用が出来なかったという話しと独自性を出したいという意見が出たらしく、ハタチ祭というイベントが行われたそうだ。だが、私は行かなかった。
地元嫌いが1番の要因だが、その頃は、土日はバイトで平日は学校というオーソドックスな感じだったが、ちょうど、試験前で休養する日がなかったのであえて行かなかったというのもある。
もし行っていたとしても、私は、自分自身の近況を話す自信がなかったし、話したくもなかった。また、知るのも怖かった。ただでさえ、今もそうだが、劣等感が強く、へんな所で負けず嫌いという性格もあった。それに、「あいつなんで居るの?」的な嫌な視線をうけたくはなかったし、遠い日を過ごしてきた諸氏の顔を見て、まざまざと思い出したくもない過去を突き付けられるのはもっと嫌だった。それに、その場しのぎ的に、散々ほったからして除外してきて、いい思いをしてきた諸氏が、良い顔して近寄られるのも嫌だった、ただでさえ、鼻つまみ、四面楚歌な私だったので、篠原美也子の『パーティ』じゃないが、「華やかさの陰、苛ついた視線」を浴びるのはごめん被りたかった。よって、今して思えば行かなくて正解だったと思う。単に逃げ出しただけといえばそうだが、私の成人の日もまた、あまり思い出したく無い日でもある。