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トレイントーク0509-1 こんばんは2224H特急金沢文庫行き(810編成)

2010年05月09日 22時11分11秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
今夜も走るだるまリミテッドエクスプレス(トッキュウ)2224H金沢文庫行き、810編成。
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『ある友人との話 パート3』

2010年05月09日 19時06分20秒 | 物語・小説
『ある友人との話 パート3』

 年齢は時間が過ぎれば自然にあがり行く。だがしかし、心は必ずしも年齢に応じて成長していくという訳ではない、という事を、最近、芝浦 海(しばうら かい)はある本を読んで気がついた。
 その本は、もう何年も前、それこそ、海が生まれる前に活躍していた人物が作者になり、自叙伝として書かれたもので、発刊されたは海が生まれて本当に間もない頃。別にどうと言う事でも無い話の本であったし、その頃と今とでは時間そして社会的な背景も変わってきているし、単純に比較するのは意味を成さない事だろうと海は思いつつも、そこに1つの意味がある様が気がした。

 学生を離れて2年。
 海の周囲はあれからと言える程の時間は経っていないが、またも変化した――海はいつかの時と同じくして、「ひとり」を選んだ。
 所詮全ては、自尊心の所為。
 誰にも負けたくは無い、という本来ならば良い意味で使われる言葉が悪い意味で海には作用した。しかし、海自身、誰かにこれで勝てるという決定打がある訳ではなく、単に、虚構を作って切り裂いた、と言える。
 
 全てが、と言うと大げさかも知れないが、海にとっては大きく変わったのは、またも「人間模様」だった。
 4年という学生末期の4年目を迎えてしばらくして、それまで繋がっていた網を彼は全て断ち切った。こんなのは自殺行為だという事は解っては居た。だが、思う様に変わり行く周囲と変われないままの自分への劣等感が高まり、誰かと比べれば自分は劣っている、という現実を知るのが嫌だった。
 しかし、断ち切ったとは言っても、周囲の反応は冷ややかだった。別に誰しもが海という存在をそこまで必要とはしていない、という事が、周囲との断絶を期に解り、これまでの「その場しのぎ」的に、自分の淋しさを殺す為だけに築いた事へのペナルティをまざまざと被った。それに彼は大きく凹んだのだが、所詮はそんなものかと、強がりと諦めの気持ちを織り交ぜた脆い意志で割り切った。
 当然、それまで親交のあった、東奈(ひがしな)、牧原とその恋人の谷村とも一切連絡を取らなくすと言う、愚かな自殺行為だった。だがしかし、海としては、それで良いと思った。断ち切る事は悪い事ではない、そう思った。
 思えば、友好関係を断ち切られて来たこれまでの日々。それの「仕返し」を知らず知らずのうちに海はやらかしていた。向こうに断ち切る権利があるのなら自分にも断ち切る権利だってある筈。という一方的な想いが彼にはあった。そんな「仕返し」等、なんら意味を持たないし、そんな他人に嫌な思いをさせる「仕返し」を1番嫌らうのが海である。
矛盾する行動。
ジレンマと言えばそうかも知れないが、そんな彼の内面を知る人物が、海以外の人間に果たして居るだろうか?あるいはそのジレンマの意味を理解出来る人間が果たして彼以外の人間に居るだろうか?単なる海の「我侭勝手」なだけにしか見えない行いをした物にはそれ相応の代償が課せられて当然、というのが大方の見方である事を海は知らなかったし知りたくも無かった。知ってしまえば、自分が全てに負けて来た事を突きつけられるからで、それを認めたくないからであったし、誰からも理解を得られないと知っていたからである。

 このとんでもない海の騒動に、1番戸惑いと焦りを感じたのは東奈貴英(ひがしな たかひで)だった。
 学生末期時、自分の事で手一杯であり、親しかった海の事さえ忘れていた。
 きっと海もそれなりにやっているんだろう、という思い込みが貴英の中にあったからである。
 やがて身辺が落ち着き、なんとかそれから先の日々をやっていける為の鍵を手にしたのは夏前だった。
しかし時は既に遅しであった。
海との連絡が春先始めから消え果てていて、不可思議なと貴英は思いつつはあったが、やはり自分の事で手一杯で、「不可思議な」程度で軽く留めていた。しかしそれはごく当たり前の事であり、貴英には何の罪も無い話だった。
結局、音信不通のままに末期の終焉を迎え、時間だけが過ぎて行った。


やがて、海は社会的な挫折を2度味わう事になった。
それまで培ってきた物が崩壊した形だった。
自分が思っていた以上に、社会という名の世間は時に氷に匹敵する冷たさや醜い人と人のやり取りや駆け引きに打ち勝て、という海の常識を破る出来事に遭遇し、信じられない、という想いが積もり積もって出た結果だった。
もう嫌になった。
それが彼の本音だった。
世間知らず、という、些細でどうという事も無い話が名目的に共同体組織という中で生き抜いて行く事にマイナスに作用した。


(もはや、どうにもならない)
 1度は独り立ちした海だったが、衝撃的な出来事からそれもままならなくなり、守られる生活へと移り変わった。そんな時、学生の頃、よく訪れていたあの場所に海はやって来ていた。
 こんな所に来た所で、何かが良い風に変わる筈も無い事は解っていたが、居場所が無い。1度走り出した現実逃避はそう簡単に止まるはずも無く、風邪を引いた時に出る鼻水の様にズルズルと流れ出て居た。
(俺は、結局、無力だったんだ)
 それが今の海のキーワードだった。


 駄目になって折れた海の羽は、簡単に翼に変わる事は無かった。
 きっと翼には変わらない、そう海が思い始めていた時、海は浅野 泰(あさのゆたか)という自分と同い年の人間に出会った。きっかけは、最近始めた仕事だった。

「芝浦海君。今日から浅野君と一緒に仕事してもらう事になったから、よろしく頼むよ」
 職場の責任者が浅野にそう言って海を紹介した所で接点が生まれた。
 
 大人しくて暗い。
 それが浅野 泰に対する海の印象であったが、どうも違う何かが夢川にあるように海は感じていた。どこか自分と似ている様な気配がそこにはあった。
 色々と浅野は丁寧に仕事を海に教えてくれたり、親切にあれこれ困ったときに手を貸してくれ、とても頼りになる存在に、海はちょっとびっくりした。
(不思議な人だな)
 最初の見た目と違う不自然な素行。
 とても誰かに何か物を考えて手をつくすタイプには先ずもってして見えないのだ。どちからと言えば、利己主義で他人なんか知るか的な頭を持っていそうなのに、このギャップは何なんだろうか?と海は思っていた。

 ある時の事だった。
「明日、休みでしたよね?」
 仕事の終わりの時、浅野が不意に海に訊いて来た。同い年な上に、後輩である海に浅野は丁寧な言葉遣いで接して来るのも不思議な事の1つであった。
「はい」
「じゃあ、食事でもして帰えりますか?近くにファミレスがあるんでそこになりますけど」
 頷く海に浅野は、嬉しそうな表情を浮かべた。


「今日もお疲れ様です」
 入った店でお互い適当に注文して、こんな場所であったがアルコールで一先ずはグラスを交わした。
「ようやく落ち着いてと言うか、雰囲気が良く変わって仕事が出来て嬉しいですよ」
 ずっと責任者と仕事していると疲れる、と浅野は言う。
「こちらこそ、何か色々ご迷惑をおかけしてすみません」
 何の話をして良いやら解らないままで、海は戸惑いを隠せなかった。
「いやいや、そんなものですよ。それで良いんですよ」
 本当に?と海は浅野の言葉を疑う。
「なんで、浅野さんは親切にあれこれ、教えてくれるんですか?」
「んー。何ででしょう……あれかな、何か不親切に教えるのが嫌なんですよ。ずっとそうされて来たので」
 嫌な思いばかりしてきた、と浅野は言う。
「他人甘く、自分にも甘い。そんなヘタレなんで、こんななんですよね。他人に馬鹿にされやすいって言うタイプでしてね。そのヘタレの割には、短気で喧嘩早っい性質って言う厄介者なんですよ。私」
 あっけらかんとしつつもどこか力のこもった口調で浅野は言う。
「そんな人には、見えないんですけど」
 胸の中で、嘘だろっそれ、と海は呟く。
「見た目と実際の感じが違うって言う、ヒネクレた性格なんですよ。おまけに勝手な人間ですからねぇ。反省とか、一時凌ぎで同じ事繰り返すって言う人間なんですよ」
「・・・・・・」
 海は言葉が出なかった。確かにその面はある様にこれまで接してきた中で感じはしたが、何かが違う様に思えた。
「こんな喋り方しか出来ませんしね。悪い様に成長しちゃったんですよね。心は子供のままで、嫌になっちゃうんですけど、どうも変えたくても変えられない自分自身を持て余しちゃうんですよね」
「あっ、それ解ります」
 思いがけない泰の言葉に、海は思わず指をさして頷いた。
「本当に?いやーそれはどうもです」
 嬉しそうに浅野は頷きながらそう言った。
「自己改革は努力のみって言うんですけど、他人が変わり行く姿に努力なんて見えないんですよね。見た目には、眠り落ちて目覚めたその次の日に、もう自分は変わっている、そんな感じに思えてならないんですよね」
 ふーぅっ、と、そこまで言って浅野は溜息をついた。
「確かに。眠っているうちに違う自分になってたら、良いですよね。そんな都合の良い話なんてありはしないですけど」
 物語みたいには、と海は続ける。
「ええ。そうなんですよね。でも、人は変わり行って、いつしか私は遺される、そんな淋しくも悲しくもある自分自身ですけど……嘆きの諦めが8割、もしかして変われるが2割って言う感じで今は居るんですよ。正直、ずうずうしくなったと言えばそうですけど、ずっと気にしてても疲れますし、いつしか忘れちゃうんですよね。不思議なもんです」
「嘆きの諦めか」
 それも解るな…と海が頷こうとした時だった。
「あっ、芝浦さんは駄目ですよ、私みたいにそんな妥協しては。私と違って芝浦さんはしっかりしていますし、私みたいなタイプの人間じゃない。だから今は今ですけど、きっと来るべく未来はきっと来るって思ってます。そうなるのが人生ですから。自分以外の」
「いや、それはないですよ。何もそこまで自分を責めなくても良いと思います。なんかそんな姿見ていると苦しくなりますよ」
 海は浅野の言葉の向こうで遠まわしに言う事が解った気がした。
 きっと彼も自分と同じ様に思い悩んで来たものがある。
 まだ確信はなかったが、どうもこの姿の向こうにそれがある様に感じた。

 その夜、海と浅野は遅くまであれこれと語った。
 東奈達との付き合いとはまた違った始まりがそこに出来た様に海は感じた。
 いつかきっと、浅野の深い話がもっと聞ける。
その話が自分との繋がりを見せる、という予感が海の中で生まれた。
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Mind Feeling0509-3 黄金コカコーラ

2010年05月09日 15時42分19秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
黄金色した“Coca Cola ―suger Zero free caffeine―”。色に惹かれて買ってしまった。

ウ゛ィノー・ウ゛ェニィータ、これぞローマの純金の味!になぞらえれば、コーカ・コーラ、これぞジュースの黄金の味(←座布団マイナス509枚もの)。

等というクダラナイ話は、冥王星の彼方へでも葬り去る事にして(冥王星「うちは、ギャグのゴミ捨て場じゃないんですけどぉーっ!!」
急行特急TH「許してちんまげねぇーっ」
冥王星「地球人の分際でぇーっ!ヘタレソツネラは涼風鈴子にでも…略」--これより先は読者の想像にお任せ--)、この黄金色にあやかって、今日も明日もあなたに私に幸運があらんことをっ!!!
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Mind Feeling0509-2 「鯉」パート2

2010年05月09日 15時28分27秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
鯉パート2。
間違っても、『プレイバック part2』ではない(殴+そんな話は誰も聴いちゃくれない。白け鳥が彼方へ飛んで行く)。
こんな風に画像をのせつつも、何時か鯉のあらいを食したいと思っているから私は残酷な人間である。
1年に1度の注目時。滝を昇る鯉様は居るのだろうか?昇って、神になる鯉は果たしてどれだけいるのだろうか?
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Mind Feeling0509-1 5月と言えば「鯉」

2010年05月09日 15時02分34秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
何も「」付けする必要はないかとか思いつつ、鯉である。
甍、こいのぼりの5月---広島カープ、活躍せよ!、といつの時代の話してんだよ私!!である。
画像の鯉を観ていたら、テレビゲーム『火の鳥』の敵キャラを思い出してしまった…(←だから何だ!)。
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