オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

定年後のオーストラリア移住は可能か?

2023年02月18日 18時24分16秒 | 海外移住

昨日のブログでは日本人の海外永住が増えてきている事についての理由を幾つか書いてみましたが、今日は定年後のオーストラリア移住は可能か?について考えてみたいと思います。

まず、このブログのタイトル「オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記」という題を見て、ヒロシという日本人が、リタイヤしてからオーストラリアに移住したのかな?とも思った人は多いと思います。

ブログを書き始めた頃に僕の履歴を書いたので、まだ読んでいない皆様は読んで頂きたいのですが、僕は20代の後半にオーストラリアに留学し、30歳から55歳までメルボルンで働き、リタイヤして現在(57歳)に至っています。

オーストラリアに永住することに興味がある読者が多いのではと思いますので、オーストラリア永住や早期退職に関する僕の考えも時々書くようにしています。

今日のお題の「定年後にオーストラリア移住は可能か?」ですが、、、僕はビザや移民の法律には詳しくないので、話半分で聞いて頂けると良いと思います。

まず、どの国でも言えることですが、自国に有益な人、社会に貢献して、税金を沢山払ってくれる人、またはオーストラリア市民、又は永住者と結婚する人に移住を許可しますし、反対に自国に不利益な人、社会の負担になる人は、基本的に受け入れてくれません。

定年後に移住をするということは、通常は労働者にかかる所得税を国に払わないのだから、移民として受け入れるうまみがありません。それに高齢者になると、当然ながら病気になる確率も高いですから、医療機関の負担になる、つまり国の負担になってしまうので受け入れて貰うのが難しいのです。

但し、例外があって、オーストラリア国内で数億円単位の投資をする場合は投資家のビザが下りることもあるようです。ただそれにも年齢、学歴、英語力のポイントテストがあるようで、年齢は若い方が有利なようです。

でも日本で普通の会社員をしていた人に数億円の投資が出来るかと言われても難しいのではないでしょうか。

ハッキリ申しまして、そんなお金があるのなら、日本でのんびり暮らした方が楽だし、食べ物は美味しいし、物価はオーストラリアより安いし、お友達もいるし、日本語が通じるし、温泉もあるし、相撲も見れるし、、、ズーっと楽しいと思うのです。

まず、オーストラリアに移住するということは、この国の言葉を話せないとコミュニティーに入って行くのは難しいですよね。「いや、英語が話せなくても日本人コミュニティーに入ればいいのでは?」と思われるかも知れませんが、、、この国で日本人コミュニティーは小さいし、毎週イベントがあるわけではありません。第一、日本人コミュニティーに入るのでしたら、わざわざオーストラリアに来なくても日本で入ればいいのですから。

つまり、英語を話せないと、生活が非常に大変になります。例えば、買い物をしにスーパーに行ったり、医者に行ったり、薬局に行ったりするのに英語が話せないと困りますよね?

英語が話せれば趣味などを通してオーストラリア人の友達もできるかもしれませんが、こちらで友達が出来ないなら、こちらに移住する意味などないのではないでしょうか。

日本に住んでいるあなたが、健康で、オーストラリアで投資できる数億円単位の金融資産があって、英語がペラペラで、外国人の友達が何人もいらっしゃるのであれば、こちらに移住、永住するのに何の問題もないように思われます。しかし、この内の一つでも欠けていたら、移住、永住は諦められた方がいいのでは?と思います。

「いや、数億単位のお金はないが、どうしてもオーストラリアに住んでみたい。」とおっしゃるのであれば、他にも方法はあります。一番簡単なのは、観光目的で滞在する方法で、ビザなしで最長3か月間、滞在できます。そしての期限が切れる前に出国し、また、再入国するのを繰り返すという方法です。

もしくは留学生としてオーストラリアの大学やTAFEと呼ばれる専門学校に入学して資格を取ったり、英語学校に入学するという方法もあります。ただ、大学や大学院の場合、外国人留学生の払う学費(授業料)は学部にもよりますが、最低でも一年に250万円、生活費も含めると500万円はかかります。勿論その前に大学に合格しなければなりませんし、IELTSという英語力の試験にもパスする必要があります。学期中は授業に出席し履修科目をパスしなければなりません。

最後の方法は、あなたが独身であればですが、、、オーストラリア人のパートナーを見つけて結婚し、パートナービザを取る方法があります。この方法はお金さえ払えば良いのではなく、相手がいなければ出来ませんし、移住の為の結婚となると相手も警戒しますから難しそうですね。

移住、永住先としてアメリカの次に人気のあるオーストラリアですが、定年後にオーストラリアに移住するのがいかに難しいかがお分かり頂けたと思います。もしどうしても外国に移住したいと思われるならば、オーストラリアに拘らないで、東南アジアのタイやフィリピンなどの方が物価も安くて、リタイヤ後の移住に向いていると思われます。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

 

 


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