カタカタ・ゴトゴト…
門をくぐってかけてくる息子の背中でゆれる新しいランドセル。
ノートと教科書の間に挟んだはずだった。家庭への連絡用プリントは見事な蛇腹に圧縮されてランドセルの底から取り出される。
笑いこそすれ叱ることもない日々。
宿題のプリントはこういうことがなかったせいかもしれない。
友達とふざけっこして、駆け出してみたりの下校途中。
ランドセルの揺れはきっと激しかったのだろう。
ズボンの上にはシャツがだらしなく出たままに。
帰ってきた!「ただいまあーっ!!」「おかえり~」
蛇腹折はやがて解消されるが…、人一倍の元気印は1年間無遅刻無欠席の皆勤賞。
「はよう行こう、はよう行こう」
催促された小学校入学の朝は23年も前のことになってしまった。
いまだに聞こえる、見える、息子の「新一年生」の懐かしいシーン。
高野川沿い/川端通り
「はなどき・花時」
ソメイヨシノが目立つ京の桜並木。
さほど大きくはないが実家にあったヤエザクラが脳裏に残る。少し重たげだが華やかで好きだ。加茂街道から賀茂川を挟んで東に平行に見える半木(なからぎ)の道の枝垂桜、この色合いが春に艶やかさを付け加えてくれるのも好ましい。
およそいつもは手近かな所で花見をすます。ぶらっと歩けば、ぶらんこと砂場しかない公園にもはらはらと桜吹雪は舞う…、つまりどこにでも見事な桜が咲く。
川端通りから南西方向
こんなに密集した町並みを桜色に染める。
人並みに、遅れを取らぬうちにと、“今年の桜”とひそやかに対面。
23年前も…
季節のめぐりの中で安らかな命の象徴は息子の新しいスタートを見守っていてくれた…
幼い頃は娘に手がかかり病院暮らしも多く、息子の元気さは宝でした。
離れていた(娘の入院で)時間も多かったことになり、それだけに折節の息子の笑顔は深く刻まれています。小学校入学はやはり一大イベントだったかも知れません。
錦帯橋の背景に山が迫る岩国の風情とは異なりますね。それぞれのよさを感じます。
普通にどこででも桜が目に入るのであえてどこかに…、なかなか重い腰が上がりません。
あちこちライトアップの話題も耳にします。
小さな子でも、連れがいれば出向きたくなりますが、今年はひっそりしてしまいます…。
なんとか鞍馬へ行ってみたいと機会をねらっているのですが、どうなりますか。
パッと咲いて見事に散り行く花、桜。
特に別れと出会い、終わりと始まり。演歌風に言うならば、まさに終着駅は始発駅。
こんな時期に重なって、命短く咲く花ゆえ人の思い入れも深いものがあるのでしょうか。
大事な一人息子さんの成長の足跡を思い起こしてくれる桜でもありますね。
それにしても見事な桜・さくら・サクラ・・・
せせらぎが聞こえてきそうな川土手の白・ピンク。やっぱりええですね~~。
私は数えてみると長女は48年前です。
長女の長女も22年前になりました。
季節に疎い私ですが、桜は特別のものがあります。
先日「花のあと」見てきました。
桜が深く心に残っています。
さすが!京都は桜が多いですね。