京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

この日も、人、人、人

2023年12月13日 | こんなところ訪ねて
「清水寺の門前は、この日も、人、人、人である。」
およそ20年ほど前に五木寛之氏が書いている。

今日も、20年前をはるかに上回るのではないかと思うほどの人、人、人だった。
テレビで見ていた通りだった。
で、どちらかと言えば敬遠したかった場所の一つだったのだけれど、「ダディが清水寺に行ってみればって言ってる」という孫娘の言葉に耳を貸し…。

清水坂を上がるコースで行きましたわ。人、人、人。




今頃の、こんな時期に、修学旅行生が溢れているのには驚いたが、Jessieもお土産を物色し、十分に楽しんでいる。
私も嫌いじゃないから、(ほかの場所にも売ってるんじゃない?)は最後の最後に回し、彼女の興味につきあい、「どっちがいい?」と聞かれれば「こっち」で収める。水を差してはね…。


青空のもとに欅の巨木で組み上げられた舞台が壮観。
あの上からは京都の市街が一望のもとに見渡せる。
楓の多くはすでに散って、道の脇にふかふかと散り積もる。それを蹴とばして歩く18歳。

人混みにまぎれて、ひそかに観音様に現世利益を願ってみたり、おいしそうな店先の誘惑に乗ってちょっと無駄遣い…と、気楽な観光を楽しんだ。
笑って暮らそ、ふふふふふ。

うららかな初冬の一日だった。
夕日が静かに比叡山を照らすのを、「きれいだね」と眺めながら家路を急いだ。
コメント (4)
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