これも書かなくては、と思って書けていなかったので
改めて振り返りつつ記録を。
ヒカリクリニックは岡山駅近くのメンタルクリニックで、
磐樹炙弦氏とクリニック院長の遠迫Dr.の企画により
第一回のフェス開催。
磐樹炙弦氏は現代魔術の研究家/実践家でもあり、
タロット研究書の翻訳も出している方である。
で、自分は初日の即興ライブ出演と
翌日のWSを行なって参りました。
岡山は初めての土地。
新幹線を降りると駅前は東京のどこかにいるような都会で
地域性は全く感じられず、ちょっと不思議な気分に。
まあ今はどこの県庁所在地も同様なのであるが。
当日まで顔合わせ、打合せなしで
現場に入り、
ディジュリドゥのヨーヘイさんの音出し中に
軽く動きを合わせる。
磐樹さんはピアノ。
夜になってクリスタルボウルのマガリさんの到着を待ち
お客さんの前で、どう導入していくかだけを決めて開始。
終わり方も時間の尺も全く決まっていない。
久しぶりの人前での即興勝負。
一昨年秋から
山や湖やお社や祠や、人のいない場所では一人でずっと踊ってきたけれど
たくさんの人の前で踊るのは久しぶりで、
やはりこういうものは「人の視線に支えられているものなのだ」ということを改めて感じる。
そして、場を共にしてくださったお三方の音が
もちろん何よりも大きな力であった。
踊る時には思考をオフにするスイッチが瞬時に入るので
自我は限りなく希薄になっていく。
その中で、この岡山の地〜駅前の風景ではない、
元々のこの地のエナジーや地霊を召喚する踊りを踊るのだ、とふと思い
自分の動きが変質していったのであった。
何かキレイなことやテクニックを見せるわけでもない。
ただその場の空気を吸い、音を全身で聞き、
そこにあるエナジーを受け取ったり出したりしながら踊るのみである。
ある人は妖怪のようだったといい、
ある人は口ではうまく言えないものだったという。
ただ確かなのはそこではもう「何か」が起きていて、
最後にわたしが床に倒れこんでハアハアしていて、
磐樹さんの電話にコール音が響いてそれに出た、というのが終わりの指令となったのだ。
あの場には「何か」がいた。
言葉にしてしまうと、つまらないことだけれど
そういうことなのだろうと思う。
それは我々が呼び起こしたものなのか、
観客から引き出されたものなのか、
見えない存在のお出ましなのか。
多分全部なのだろう。
だから吠えるような声を出したり、妖怪のような動きもしたのだろう。
翌日は明るい日差しのもとで
WSを行なった。
こちらも昨夜と同じ空間とは思えないほど、
清々しく気持ちがよく、
10名ほどで緩やかな心地いい時間を過ごした。
近しい人にはよく話すのだが
「黒キョウコと白キョウコ」というものが内にいるのだが、
そこに新しく「赤キョウコ」も出現しての短い岡山滞在で、
胸の中がなんとなくワクワクして楽しい、という感じが
2週間くらい持続した。
不思議な感覚だった。
やはり自分には踊ることが何か別の世界との回路を開くものなのだろう。
あらためてそう感じた。今後も、そこを深めていきたい。
そういう体験の後での神戸WSでしたので
そのあとの自分への深まりも推して知るべしでありました…
立会人には、
大阪や東京からわざわざ足を運んでくださった方たちもあり、
ヒカリクリニックの患者さんもあり。
立ち会ってくださった皆様、スタッフの皆様、出演者の皆様、
あらためてありがとうございました。
他のWSや鍼灸やフローティングタンクを体験できなかったのが非常に残念だったけれど。
ものすごく楽しかった!!
磐樹炙弦さんの属する「東京リチュアル」の活動はこちらです
http://tokyo-ritual.jp/media.html
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