黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

乳幼児健診の時の生活上のアドバイス Ⅲ

2017-10-20 06:17:29 | 育児
 次は四か月健診です。この時期は、もう生まれつきの病気は、症状がでてしまうか、出ない場合はそのままでないでいくかしてしまう時期です。

       乳児の健康診断と生活アドバイス    Ⅲ  

☆4か月の赤ちゃん
[栄養]
◎ビタミンC、D、A、K、および鉄分の補給が主です。即ち果物や野菜を充分与えましょう。与えても、食べるか食べないかは赤ちゃんの自由です。無理に食べさせようとしてはいけません。
◇つぶつぶに慣れたら、喜ぶようなら4か月からつぶしがゆを開始します。1日3回へ(果実がゆ、野菜煮つぶしに、もう1回おかゆを加える)。生後4か月になると胃でおかゆを消化できるようになります。
 余り食べたがらない赤ちゃんは、先へのばしましょう。大体は6ヵ月頃には喜ぶようになります。時々与えてみて、喜ぶならどんどん与え、喜ばない時はまた先へのばすようにしましょう。
◇卵はまだ与えてはいけません。6か月過ぎてから硬ゆでで黄身だけ与えます。母乳を与えている場合でも母親の食事には制限はなく、卵を食べても構いません。
家族にアレルギー性の病気のある場合は1才まで卵は与えないようにしましょう。母親の食事は関係ありません。
◇身体の大きい子やよく動く子は、お腹がすいて乳汁ではカロリーが不足すると、おかゆ(穀類)や固形食をおいしく感じるようになり、よく食べます。しかし体重の少ない子や動きの少ない子は、余り喜ばないことが多く、喜ばない時は無理には与えず、時期を待ちます。

◎5か月すぎたら--
◇鉄分と蛋白質の供給--おかゆの米つぶを嫌がらない様になったら、牛のひき肉を野菜と一緒に煮込んで与えます。肉は牛肉、鳥肉、豚肉の順でひき肉にして与え、鳥のささみはなかなか食べられません。
◇食事の時間は、赤ちゃんがお腹をすかせて欲しがる時で、1日何回でも与えて良いのです。回数にも量にも制限はありません。「いらない」と意志表示するまで食べさせましょう。
◇魚はほぐして与えます。赤身の魚も白身の魚も違いはありません。
◇もぐもぐする楽しさを教える--がさがさしたマンナや、やわらかいビスケット、うす焼きのせんべい、ウエハース、それにトーストややわらかいパンをちぎってバターやジャムをつけたものを、飲み込める程度の大きさにちぎって与えます。もぐもぐしている内に自分の唾液でやわらかくして飲み込めるようになり、コクンと飲み込むのです。この楽しさを覚えると、かむ楽しさにつながります。味がなくなりペッと出してしまっても怒らないで下さい。ガムと同じと考えれば良いのです。
 こうして、もぐもぐする楽しさ、かむ楽しさを教えます。

[健康]
◇便秘--食事量の不足が一番多い原因です。だんだん消化吸収が活発となり、今までの食事やオッパイの量では充分な量の便ができなくなるからです。積極的に離乳食を進めてあげましょう。
◇吐く、下痢--かぜのウィルスによることが多く、上手な食事療法を教えます。

[安全]
◇チャイルド・シートを使いましょう。歩行器は使わない方が安全です。しかし、注意して使えば、使っても構いません。目を離さないこと。
◇異物の誤飲-手を口にもっていくことができるようになると、口に入れる危険が出てくる。特にピーナッツと塩豆を誤飲して、気管支に入ると危険なので、兄姉が食べている時、赤ちゃんには与えないように注意して下さい。
 タバコと水銀電池が危険。次に危険なものは液状のもので、トイレや住居の洗剤や消毒剤、かび取り剤、灯油、農薬、殺虫剤、化粧品などです。できるだけ高い所に片付けましょう。安全ピン、パウダー、洗剤も手の届かない所に。
 パウダーは使わないこと。ひっくり返して、粉を吸い込んだら大変。今は、パウダー類は使ってはいけない時代です。効果がないし、かえって皮膚によくないからです。年配の人が、使うように言っても使わないで下さい。
 溺水。赤ちゃんは洗面器一杯の水でおぼれます。

◇火事-「赤ちゃんが寝ている間に買物を」と、ひとりだけ置いて出かけないこと。二千軒に一回、三世代に一回火事が起きますから。
◇墜落-親がそばにいる時が危険。いすやテーブルの上にのせたら、目か手を赤ちゃんから離さないことがこつ。

◇こわれたおもちゃ、とれかかったボタンが危険です。
◇熱湯や熱い飲み物は、赤ちゃんのそばで、持ったり飲んだりしない。他のひとにもさせない。

[社会的発達]
◇おしゃぶりは与えてよい。--以前は与えて良いと云われていたのに、今はいけないという風潮がありますが、指しゃぶりよりも治りやすいのです。今でも欧米ではおしゃぶりを指しゃぶりよりも良いと認めています。
◇離乳食を充分与えていると指をしゃぶらない。(欧米諸国ではフロイトの時代には殆どの子が指をしゃぶっていたのですが、離乳が進んだ今は3分の1しかしゃぶりません。)
◇一人だけおいて出かけず、子守りを頼んで出かけるように。いろいろな人に接触すると人見知りをしません。でかける時に、必ず「帰ってくるから、待っていてね」と云って、でかけること。赤ちゃんはいやだと云って泣きますが、母親がでかけてしまうと、遊びだします。
◇赤ちゃんが知らない間(寝ている間や遊んでいる時に)こっそりでかけないようにしましょう。気が付いた時に母親がいないと、こどもは置いていかれたとか、捨てられたかのよう
に思うのです。泣かれても、必ず「帰ってくるから、待っていてね」声をかけてから出かけましょう。
 それをしないと、いつ置いていかれるかと不安になり、それを繰り返すと母親から離れなくなり、トイレの中までついていくようになります。アメリカの州の中には赤ちゃんを一人だけでおいて外出すると罰せられる州があります。

◇充分甘やかさして下さい。マナーはもっとあとで。
◇赤ちゃんに話しかけ、声をだした時に
はお返事してあげる。おもちゃを与え、どんどん遊ばせてあげる。

                         


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