蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

ベロメーター

2011年01月09日 | つれづれ思うに

今年の年賀状はふじリンゴが主役をはった

りんごのごとく明るく生きてゆきたい2011年・・・・というわけ

リンゴはふじに代表される。
もう30年前くらい、大阪で長らく千里山生協にお世話になっていた頃、毎年12月に「ふじりんご」が届いていた。

リンゴの品種改良と新種開発を担っているのが須坂市にある県果樹試験場
ー朝日新聞長野版からー
ふじ、でも、紅玉でもない。まだだれも食べたことがない、名前のないリンゴを何千個も食べ続け、「原石」を探す人がいる。

畑に並ぶ若木の実を一口かじり、機械にたよらず自身の舌で糖度・特徴を測る。やがて将来世に出る品種になるかどうかを見守ってゆく。
総合的に判断できるのは人間だけ。ベロメーターが最高なんだそうだ。まさしくアナログの力。
交配から世に出るまで10年以上。

□我々はこのベロ(舌)のおかげで美味しいリンゴがいただけているのですね。
ふじは暖冬の影響で色づきが悪いのが農家の悩みだそうだ。品種改良を考えているという

余談:
ふじは青森県南津軽郡藤崎町で、1930年代後半に育成され、1962年に品種登録されたリンゴ。
信州の特産品ではないが、長野県での収穫量は青森県に次ぐ2番目だそうだ。

長野県特産でいう「リンゴ三兄弟」は  (イラスト&画像拝借しました)
秋映

初めて信州を旅行した20年前、白馬道の駅でこの名前を知った。赤色が深かったのが印象的だった

シナノスィート

酸味が少なく甘味が強いおかげで、甘味志向の現代にあうようだ。
しかし開発当時は「物足りない」とおシャカになりかけた。
大冷害の年、糖度が高く標高の高い土地では色づきが良く作りやすさから人気に。

シナノゴールド

1992年に交配し、7年後に品種登録された黄色いリンゴ。やや酸味があり食感シャッキリ。
イタリアでも試験栽培されているそうだ

もうひとつ気になるリンゴはシナノピッコロ
1983年に交配、2003年に育成を完了し品種登録を申請した。

小ぶりで丸かじりが出来るのが魅力。
まだまだ栽培量が少なくて、私は一度いただいたことがある。程よい酸味と甘味があった。

世界に後れをとらないためにTPPに加盟は必定だという意見がある。
その是非は分からないが、内向きにならぬよう、農業試験場などの努力がもっと世界で生かされるといいね

余談の思い出話:
1995年だったか、ネパール・カトマンズの空港で会った白く長いヒゲのおじいさん。
名刺に『近藤 亮』
最貧地域のムスタンで開拓しリンゴ栽培を指導していると話しておられた。
「ポカラの飛行場へ飛び、そこから馬で3日間かかるけど、いいところだから来ないかい?」
まもなく帰る旅行者には全くもって無理だよ~
その後の活躍はここで読めます
私はすっかり忘れていたが、まだご健在だった(1921年生まれ)
元気の秘密はこれかも?
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