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蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

上棟式

2005年04月10日 | モダン古民家建築記
2月28日(勿論吉日)午後5時 冷たい空気の中、高い2階で厳粛に始まる。
上棟式は建前とも呼ばれ、これからの工事の無事を祈る儀式です。
今回は、若い舛田さんが棟梁として仕切ることが宣言され、いっそう緊張が高まりました。
舛田さんは初めての経験です。私達が大阪人であり、彼も大阪出身ということで、親方棟梁
の配慮だと感じました。棟札に「棟梁 舛田~~」と書いたわけもこの時判明。

餅撒きをするからと聞いていましたが、餅がありません。
そこへ、奥様とお嬢さん配達の紅白餅が登場。透明の袋にリボンで結んだ
どっさりのお餅が届きました。

さて始まり始まり・・・

緊張の面持ちで口上を述べる舛田棟梁


祈りのあと酒、塩、米をまいて建物を清めました



2階から餅と5円玉を投げて祭りはクライマックスに。高いところから投げるのは
ちょっと気がひけますが、数少ないご近所から子どもさんの友達も交えて拾いに
来てくださいました。
子どもの頭に当たらないよう気をつかいます。なかにはポリ袋持参の子どもがいて、
「なあるほど」と感心しました。
今では餅まきや投げ銭までするのは珍しいとのことで、子どもさんの思い出になれば
嬉しいです。

餅撒きに忙しく、楽しげな写真がとれなかったのは残念!
2階の高さに驚きました。


儀式が終わった後、供えていた棟札と弊串は天井裏の柱に打ち付けられ、
末永く家の安全を見守ってくれるということです。
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いよいよ建前 part2

2005年04月08日 | モダン古民家建築記
今日もいい天気(2月28日)
さあ建前2日目です。
本日5時から上棟式なので、急ピッチで仕上げにはいります。
名人藤沢さんは厳しいですが、若い大工さんには大変勉強になると思います。ちょっとしたことも見逃さず、指摘しています。年配者のなかに小林棟梁のお兄さんもおられて、若い大工さんを育てる教官をしています。あすなろ会メンバーがお互いに請け負った現場の建前を、互助しながら伝統工法を守り継承しています。





蔵の大梁がわたりました
現場に置いてある時「太い材木だなあ」私が転がっているようでした。東西を貫く梁に「霜柱氷梁雪友紀桁雨棟露葦草」と墨筆が読めます。
屋根も出来ました。

>

組む順序があり、それを踏まえて凹凸がつくられているそうです。
素人にはランダムに立ち上がっているように見えるのですが・・・・

    2階からリビングの梁を見る


不思議です
こうして立ち上がってみると、基礎だけの時よりずっと広く見えます。

柱はひのきの無垢、梁は赤松の無垢でたいそう賑やかになりました。
昼食は木の香りと青空のもと、全員で特別弁当と豚汁をいただきました。


                 
さあ夕方の式にむけ気合をいれて再開です。
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いよいよ建前 part1

2005年04月06日 | モダン古民家建築記
雪積もる現場へ(2月27日)
午前8時 積み下ろしが始まる。
棟梁と舛田さんが、東北の角(いのいちばん)から四方に清めの酒をまき、工事の安全を祈り
いよいよ建前の開始です。

写真右:1本目の柱が立つ  似た写真が続きます、よく見てください。


建前には釘を1本も使いません。基礎の木材に刻まれた位置に柱が、柱と梁に刻まれた凹凸が、まるでLEGOのようにピタ!とはまります。凸をほぞといい、勿論この長さが長いほど(12センチです)しっかり組み立てられます。古材以外の新材はすべて国産材で、柱はひのき、梁は赤松です。林の中に槌音が響き、それはそれは心地よい音です。

写真左:1本目の梁がわたる 写真右:1本目の古材梁がわたる


精鋭10人の言葉少なく進められる作業は、この図面を各人が確認しながら立ち上げ、次の作業に必要な配置まで木材を
クレーンで移動させます。一人一人に握手を求めたくなる感動シーンの数々。

材木の上に何気なく置かれている図面


名人と新進のコラボレーション。古材と新材のコラボレーション。小林棟梁も所属する「あすなろ会」という組織があり、若い大工さん、特に伝統工法による古材再生建築を目指す、若い職人さんの育成にも力をいれているそうです。
私達の建前にも20代の若者が二人います。嬉しいですね。舛田さんもたのもしい若い大工さんです。

写真右:ひとり黙々と車内で操縦する若者の手は、魔法の杖のように錘の位置をきめます
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現場へ向かう嫁入り材

2005年04月06日 | モダン古民家建築記
2月27日午前7時
 建前に必要な柱と梁、工具類をトラック3台に積み込んで、工務店を出発。
 私達夫婦も手を合わせて見送りをしました。
 可愛がっていた娘を嫁にだす心境とは、こういうことかもしれない。感慨深い寒~い朝でした。

手際よく積み込まれる木材


いざ出発


道中気をつけて!
ハウスメーカーの建築が多い昨今では、このような積載トラックも珍しいという。


工務店から見る朝の常念岳


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建前の準備 墨付けと刻み

2005年04月04日 | モダン古民家建築記
出番を待つ建材たち
工務店の倉庫は「宝の山」です。集められた古材が、新しい生命を吹き込まれて
再利用され、新しい100年の道を歩み始めます。

私達の建前を待つ建材群。


2月中旬
雪景色の常念岳が眺められる豊科の小林工務店では、現在建前の刻み作業が進め
られています。刻みとは、柱や梁を立ち上げた時、それぞれの切り込みにピタ!
と組み込むために木を削る作業です。刻むための前作業として、墨付けがありま
す。図面にそって採寸しながら、墨と筆で印をつけることです。



この作業が一番魅力的と話す、大工の舛田さん。彼は6年前脱サラし、
小林棟梁の仕事に惚れこんで弟子入りした大阪出身の人です。

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上棟式の準備(施主の仕事)

2005年04月03日 | モダン古民家建築記
2月28日の晴れ舞台の準備です。
上棟式の主役は施主。仕切るのは棟梁。
100年前の古材を梁に使った立派な建物にふさわしい、古式ゆかしいイベントとなりそうです。
しかしこの段階で説明を聞き、ネットで調べておいたのですが、もうひとつピンとこない想像力欠如の施主でした。

25日(上棟式の3日前)
集めていた5円玉50個(本当は年齢分だそうですが、我々は十倍のご縁とこじつけました)に、こよりを結ぶ。厚手の和紙だったのでうまく出来ないが、妻は指を腫らして懸命に作りました。これは上棟式当日に2階から投げるそうです。



夫は棟札に文字書きをする。棟梁から頂いた原稿を元に、大阪の自宅でお習字よろしく練習を重ねた成果により、立派な札が出来ました。棟梁からは、こんなに丁寧に板書したのは初めてとお褒めの言葉をもらいました。しかし棟札がどのような運命をたどるのか、少しも分かっていませんでした。




厚さ5センチはある古材(赤松)の一部を札にしているのですが、裏側には明治35年の墨書があり100年を越えていることが分かります。
長く家内安心、世界に平和をとの願いが読み取れます。
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上棟式に向けて

2005年04月03日 | モダン古民家建築記
上棟とは、建前とも言い建物の柱や梁が組み上がって棟木を上げる時に行われ、大地を司る守護に感謝し、家屋の棟を司る神に成就を願う行事です。 吉日を選び、私達は2月28日と決まりました。
建築中の一番目のクライマックス! 地鎮祭とちがい棟梁が仕切り、いっそう力こぶがはいります。作業経過を見ていると、上棟式の前に準備がいっぱいあり、そこで建前と式に切り分けて報告しましょう。

施主が準備したこと
①棟札
②投げ銭
③鯛、果物、野菜、お菓子(事前に予約の大きい鯛)
④昼食
⑤お祝儀
⑥引き出物
⑦ささやかな宴会(あすなろ会ご用達の居酒屋さん)

棟梁には大阪からの仮住まい施主のために、酒、米、塩その他もろもろを
準備して頂きました。
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基礎工事始まる

2005年04月02日 | モダン古民家建築記
地鎮祭が無事終わり、雪の中いよいよ基礎工事にはいりました。
クレーンで木を倒し、大きな石を東南側の境界へ移動させる。
あのうっそうとした林は、整地のおかげで視界が開き、
木々の間のはるか先に有明山が見えました。

後でわかったのだが、この地域は昔石切り場だったそうだ。大きな岩が
ゴロゴロでてきて、工事屋さん泣かせでした。
この石は後々活躍できる場を設けるつもりです



東の公道側から
すぐ西隣の土地も起伏があり魅力的です。2軒西隣の家が見えてきた。
ひっそりと佇んでいるので、移住組みではなさそうです。



住宅周囲のコンクリート詰め


住宅の基礎コンクリート
ここは厚さ12センチの基礎となる。高さの中央位置に写真のように
鉄筋を組み込んで、より強度を増している。



北側から見る
図面の段階では北と西を2メートルずつ離して家を建てる予定だった。ところが「北側の土地の所有者が、1面のテニスコートを作るらしい」との情報が飛びこんできた。とんでもない!といきりたったが私達も家を建てるわけで、正統な行為に異議はとなえられない。どうみても窮屈な施設になると思うのですが・・・。
急ぎ北側を4メートル空けてガレージを移動する計画に変更する。まずは間に合ってよかったよかった。
こういうことが、マンションや分譲地と違って、心配なところである。



図面で想像していたより小さい家だ!?
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地鎮祭はこんな感じ

2005年04月01日 | モダン古民家建築記
2004年11月25日地鎮祭
「地鎮祭」とは工事を始める前に、土地の神を敬い敷地を清め、工事中の安全と家が無事に永く
その場所に建っていられることを願うお祭りです。朝7時30分に集合し準備開始。棟梁と整地の
基礎業者さんが四隅に笹竹をたてて、縄をはり祭壇の準備をしました。祭壇には米、塩、鯛、
野菜、果物、お酒などが据えられ、穂高神社から若い神主さんがおもむろに登場。

準備





厳粛な祭壇
神主さんによる神への感謝の行事があり、いよいよ最も厳粛な祝詞があげられるクライマックスへ。
続いて参列者達が順にお神酒、塩、米で四方祓いをします。



無事終わって記念撮影をしたら、あけてびっくりパン食い競争のような画像に・・・・
右端が小林棟梁。次男とフィアンセが岐阜県から参加してくれました。






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イメージにあう照明器具をさがす 玄関

2005年03月25日 | モダン古民家建築記
「蔵の家」にあう照明器具を探しに京都へ行く。家が古民家なら照明器具にはこだわりたい。何故この時期なのかというと、最後にするときっと予算オーバーだからと、ささっとと決めて後悔しそう。しかし家のつくりと照明器具は絶対セットものだと思います。そこで骨董やに行ってみました。すっかり目を奪われたシェードです。実際はもうすこし淡色ですが、赤というのが珍しい。重厚な蔵戸にも合いそうです。
玄関の土間に設置予定




戸の上に欄間を設けると、夜点燈した時、外からはぽお~と赤く見えて
ロマンチック!棟梁、欄間ふやせますか?
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