暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

遠く

2023年04月20日 | 古民家
 砂場にブランコ・・・小さな鉄棒でもあれば天国で・・・
野原に小高い丘が連なって・・・ドングリが散らばる木立でもあれば・・・
止まる事を忘れて過ごせる・・・幸せの居場所になる・・・。

溢れかえる暮らしに嫉妬して・・・探し求める暮らしと夢を見失う・・・。
成り立たない居場所を後に・・・ごちゃ混ぜの住処を求めると・・・
一つ所に人は集まり・・・人も住まいも寄り合えば、豊かな暮らしは育つけれど・・・
目の行き届かない場所では・・・カタカタと掛け違いは訪れて・・・
大きく些細な出来事は・・・知らないフリで遠くに向けられている・・・。

静かに過ごす時間が増えるこの先は・・・大きく分かれ道が増えてゆき・・・
迷える場所といくつかの頑張る若者と・・・都市や地方の想いが重なり迷って・・・
いくつもの担い手が減り続ける今は・・・小さく声を上げても・・・
数十年後・・・数百年後には、探し物に並べられ・・・お店の片隅置かれていそうな気がする・・・。
郷愁や思い出に包まれてしまえば楽になっても・・・歴史や文化を知れば、そのままでいられるほど素直に振り向いて・・・
唇を嚙みしめ、大きくため息よりも・・・高い空を見上げれば・・・
変わりの無い入道雲が・・・新緑の間に光っている。
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ゴール

2023年04月19日 | 古民家
 不器用でいられるなら・・・何度もまわり道をして、同じ場所をコツコツと踏みしめる度に想う・・・
気がすむまで・・・何度でも挑戦出来る幸せに・・・
思うがままに暮らしが重なる偶然は無く・・・努力がゴールを迎える必然も無い・・・。

手ほどきを受ける若者に・・・幸か不幸か問い正しても、ガサガサと騒がしさの中で成長するよりも・・・
何気なく時計を数え・・・忙しく情報を入れ替える暮らしが、幸せだと思うのかも知れない・・・。
おいてきぼりになるのは怖くて・・・一人でいるのは安心で、少し先の足元を見るには幼すぎる・・・。

こどもが少なくなり・・・村や町が消えて、文化を繋ぐ言葉さえ綴られ無くなれば・・・
日本の伝統文化は・・・遠くない先に、言葉と文字になり・・・
幼い文化は生まれて消えて・・・継ぎ足されて生まれ変わり、地域に人を集めて来たけれど・・・
50年・・・100年と交わした住まい造りも、住まい方も徒然に・・・
どうしようもない終わりと始まりの・・・・立ち会う役割を渡され・・・
ゴールラインの前で立たされてしまうのかも。


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知恵と知識

2023年04月18日 | 古民家
 おしとやかでつつましい暮らしの中にも・・・鮮やかな室礼は生かされて・・・
質素で素朴な暮らしにも、・・・主張する文化は残り、個性ある一瞬が残されて来ました・・・。

明かりを取り込み・・・灯りを生かしての住まい方には、古民家の間取りや造りへの工夫があり・・・
伝統の工法から・・・新しい技術への変わり様が見て取れても・・・
伝えられて来たいくつかは、あっという間に減り続けて・・・豊かな時代が積み重なるほど・・・
身体で覚えて来た暮らしは・・・走馬灯のように浮かんでは消えて行く・・・。

自然からの頂きモノほど恐れは大きく・・・人を豊かにはしてくれるけれど・・・
試されるように目の前に広がり・・・おとなしい出で立ちでも、派手な色合いでも・・・
先人の知識や知恵に助けられ・・・いくつもの重なりに育てられて来た・・・。
柿渋や・・・ベンガラ・木酢酢・・・自然の悪戯や人が手を重ねると・・・
害の無い自然が、毒にも薬にもなって・・・教えてくれる動物達や偶然が絡み合い・・・
人の暮らしに入り込むと・・・それが伝統や文化に育ち、知識や知恵に変わって来たモノが・・・
ずいぶん遅れを取って入れ替われば・・・独り占めするような暮らしになる、怖さが生まれるような気がする。




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前に

2023年04月17日 | 古民家
 明日に備えて暮らすのも・・・宵越しのお金を持たない暮らしのそれぞれも・・・
人や動物や自然の中はあちこちで・・・
正解の無い生き方が、どちらともなく行き交いながら・・・前に進もうとしている・・・。

あの頃は良かったと・・・昭和に想いを寄せているけれど・・・
数世紀前にも・・・あの頃は良かったと、ため息を交わすやり取りが浮かんで来て・・・
恥ずかし住まいだった古民家の造りが・・・おしゃれなお店やお宿に取って代わると・・・
あちらこちらで見る目も変わり・・・瓦葺きで、板張りの小さな平屋が・・・
シェアハウスに民泊へと姿を変えて・・・
古い住まいは素晴らしいと・・・鼻息も激しく、伝統の住まい方が走り出している・・・。

子供の成長は一瞬で・・・増えて行った家族は、あっという間に離れて行く・・・。
苦しくて楽しい時間は長く短く・・・ちょっと想い出しながら前に進むと・・・
永遠に続くと思いながらも足元を探して・・・後ろを見ても前を見ても・・・
誰かが歩いた同じような道を・・・教えを頂きながら、歩幅を合わせて歩いてしまう・・・。
考えすぎると忙しく・・・何も考えないと騒がしく・・・いい塩梅が見つからなくて・・・
それでも何かを感じながら進むなら・・・自然の姿が一番お手本になるのかも。


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これから

2023年04月16日 | 古民家
 名前も知らない草花達と・・・追いかけっこの毎日が始まり・・・
白い世界に包まれて・・・ジクジクとする毎日を過ごすよりも・・・
目の覚める青の空に温もりを考えて・・・これから始まる緑を待ちわびている・・・。

土を嫌がる暮らしに流されて・・・時々やさしい土の上で・・・
あれこれ住まいを造るには・・・勢い良く育つ草花のチカラが必要で・・・
宙に浮いて浮かれていると・・・どこで立ち上がっていいのか気付かなく・・・
アクセク働いて・・・働いて、どこまでも体を支えて働いて・・・
ようやくたどり着いて辺りを振り向くと・・・懐かしい季節も見渡す景色も・・・
いつの間にか見慣れない様子に驚いて・・・変わった自分を過ごしている・・・。

追い付くには忙しく・・・追い求めるには急ぎすぎて・・・
住まい方にも早とちりがあるなら・・・勘違いのすれ違いが、何度も訪れて・・・
懐かしい暮らしはどこまでも幼くて・・・守ってくれる誰かがい無いと頼りなく・・・
寄り添う相手がいないと歩けないほど弱いけれど・・・
もっと弱いこれからが・・・行き場所を見失わないように、これからの縁を探さないといけないような気がする。

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