暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

静寂

2024年07月02日 | 古民家
 顔を隠して通り過ぎる・・・遠くに負い目など無く・・・
落とし物を拾い抱え・・・どこかで過ちの一つでも心に隠しているでも無い・・・
軒先に・・・パタリと届く音を聞き分ける、静寂を待っている訳でも無く・・・
秘め事はどこの誰かに預けられ・・・人知れず分け入る図々しさは持ち合わせなくても・・・
お互いに降りかかる火の粉を払うその時まで・・・
半分ずつを持て余しながら・・・静寂を寝て待つ・・・。

深い軒に守られて・・・雨とおひさまとも仲良く過ごす・・・
大きなお屋根の意味を知り・・・ひとり縁側で退屈を囲うと・・・
雨音も・・・日差しも程よく受け入れて・・・
かゆい所に手は届かなくても・・・
体を洗うには・・・程よいふるさとの暮らしが心を溶かして行く・・・。

目をこらして奥を覗けば・・・おひさまに慣れた目の奥に、暗さは見通せなく・・・
ヒヤリと恐れを背中に立てながら・・・奥の底は計り知れず・・・
人の世の暮らしをすり抜けて・・・妖も程よく受け入れながら・・・
懐深く入り込む・・・大きな屋根を頭に抱けば・・・
世代を越えた、暮らしの支えに気付くのは・・・
誰もが通り・寄り道の・・・大きな静寂が待ち受けているからかも知れない。



コメント
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