暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

ふみ

2024年07月08日 | 古民家
 いくつもの扉を開け・・・届く便りの淡い想いは・・・
地を這う言葉をかき集め・・・繋いだ手さえ振りほどきながら悩んで・・・
凍った心がきしむ音で目を覚まし・・・何度も手を加えて書き添えて・・・
宿る想いは羽を付け・・・ぶっきらぼうに送られる・・・。

肉筆に出会う機会に頓挫するほど・・・
生々しく泳ぐ物語には出会わないけれど・・・
証拠もなく書かれた床の間の掛け軸や・・・
贅沢な紙芝居みたいな屏風さえ・・・
意味をなさない暮らしの順序は、廻るはずもなく・・
視線をなくした着せ替え人形みたいで・・・居心地悪くなる・・・。

背中に文字を書いて・・・言葉遊びはムキになり・・・
楷書に行書・・・ハンコで隠した文字の味は・・
生き物みたいにウニウニと・・・生きの良さに驚いて・・・
捕まえる先から逃げ出し、一画・二画と書き損じと・・・
絵なのか文字なのか・・・境を越えれば幼子と肩を並べ・・・
いつまでも子供のままが、人を惑わす魅力は育ち・・
手紙や葉書を造り続ける便りになっている。





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