弱さを嫌った。

今回の大雨、長いです。。
ずっと降ってます。
結構な強い雨で、明日も明後日も降るのね。。
被害の出ている地域の方、もっと心配ですよね。
最近の気象って本当におかしい。
と、天気が心配で普段は見ない朝のワイドショーをつけていたら

オウム事件で死刑が執行された、とのニュース。。

平成が終わるから、平成の大事件は平成の間に
カタをつける・・・と報道されていて
そういうことか、と微妙に納得してみたり。
自分の中でも判断はつきません。
こうやって時代が一つ、終わっていくのね、という感じが
今一番しっくりきます。

オウム事件で何よりも不思議に思ったことは
高学歴な人が多くいたことでした。
普通の感覚（もはやそれすらもよくわかりませんが・・）ならば
怪しいとしか思えない男の下へ
何故も多くの、高学歴の人々が集まったのか。
高学歴の人が集まったから、あれほどにも怪しい団体が
きちんと組織化されたのか。

サリン事件に関わりながら、ただ一人死刑を免れた人の本を
読んだことがあります。
言い訳になるのかもしれませんが
医師として働くうちに無常感に苛まれて
そしてやがて、オウムに惹かれていった・・・と。
日々を真面目に過ごし、起きる物事を真面目に捉え考えれば考えるほど
虚しくなっていった、と。
そうしてやがて、自分が求める本質から変わっていくのに
もう、巻き込まれた渦からは抜け出せない、と。

大体、日々の自分に悩む人は真面目です。
多くの人は「困ったな」とは思うけれど
突き詰めようとはしない。
悩む人の隣に、ふっとそれらしきセミナーのチラシや
それらしき優しい人がいたとしたら。
一歩、踏み入れてしまうのかもしれませんね。

宗教に限らず、閉ざされた団体というのは気持ちがいいものです。
外界との大きな壁があればあるほど
「安心」があるように思います。
オープンにして、よくわからない誰かと関わって生きていくことは
本当に疲れますからね。
閉ざされた中で、自分に役割ができれば
考え悩むこともなしに、「やりがい」や生きる「意味」すら得ることができて
それは快感でしょうね。
同時に「支配」されたことだと思うのですけれど。

真面目だったけれど
頭はよかったけれど
自分の弱さを嫌った。

人は弱い。
弱さを受け入れ、また誰かに受け入れられて生きるから
怪しいものからは遠ざかることができる。
それが嫌だったんでしょうね。
閉じられた空間でのい心地の良さ、
支配されたことに気が付くことなく得られる強さ。
それらに負けたのでしょう。
勿論、私などが簡単に答えを出せることではありません。
これからも、多くの検証がなされ次が出てこないことを
望みます。