民主主義は難しい。

本日、重たい曇り空です。
時折雨が降るので、洗濯物を干すことが出来ません・・・
地味に鬱陶しい。

さて。
都知事選が始まりました。
政策云々よりも、不安になったことがあります。

それは、ある政党による掲示板の占拠です。
選挙に全く関係のない犬の写真だったり
（こんな場面で犬を使わないでほしい。犬を嫌いになって欲しくないです）
お店の宣伝だったり。
公序良俗に反するような卑猥な物もあったようです。

呆れて物が言えない。
本当に日本の未来が心配になります。

と思っていたら、橋下さんが一言。
「これは民主主義の悪しき側面なのです」
（言葉は違っていました。ニュアンス的に同じだと思います）
なるほど。
そうですね。

大学で憲法の講義を受けていた時に
ケネディ大統領暗殺は民主主義の悲劇と習いました。
自分の政策・主張を訴える必要があるから
大勢の前で演説をしなければならず、そこに悲劇の罠もあったと。

何となく、民主主義は完全無欠と思い込んでいたので
そういう側面があることにショックを受けた記憶があります。

そして、この度の都知事選。
いくら罰する法律がない、と主張されたところで
あまりの常識のなさに呆れてしまいます。

橋下さんは更に
「でも民主主義なのだから、こういう人たちを選ばないという選択ができるのですよ」と。
なるほど。そうです。
選ばない権利があります。
民主主義は高度な民意がないと成立しない、とも言われておりました。

そして。
今回の候補者たちの、法は犯していないのだから自由だ、的な態度には
国会議員たちの、やはり、法は犯していない、の開き直りが
大きな影響を与えていると言う方もおられました。

なるほどなるほど。
子供は大人を見て善悪を判断するように
国民も政治家を見ています。
国を動かす人達が、法は犯していないと言う理由だけで
大きなお金をうやむやに処理する態度を見て
それなら、自分たちだって法を犯さなければ勝手に行動できる、と思っても
もう仕方ないのかもしれません。

根が深い問題なのですね。

勝手な人ばかりが目立ち、増殖していく怖さを感じます。
世界を見ても、勝手な国ばかりが目立ち、得をしているように見えます。

正直者がバカを見るとことなく、得はせずとも損はしない社会を
望んでいるのですが。
子供の頃に比べて、便利になったり清潔になったりしたものは多々あるのに
どんどん不公平な時代になってゆくのを感じます。
子供を産まない理由も、お金の問題だけではないと思いますよ。
ズルい人たち、自分勝手で声の大きな人達だけが得をする社会が
不安なのだと思います。
いつから、こんなに民度が低い国になってしまったのか。。。