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農のある風景

2009-02-18 22:59:41 | まち歩き

東京の西南部にある国立市(くにたちし)は人口約7万4千人、世帯数3万4千世帯、面積は8?で自転車で周れる程度のコンパクトな都市です。

市の南部地域は咋年の9月23日のブログで「彼岸花」のタイトルで谷保の湧水の流れる矢川をアップしました。この地域はJR南武線以南から中央高速道路、多摩川に至る昔の農村地域で国立市の前身である谷保村と呼ばれた国立発祥の地域です。段丘の段差部分である段丘崖(ハケ、ママ)に沿った自然の湧水群と清流、神社仏閣、こんもりとした雑木林に囲まれた城山(豪族の館跡)、稲作、畑、梨園などの農地が田園風景を醸し出しています。時々自転車で土と水と緑が恋しくなると出かけてリフレッシュします。自転車で20分ぐらいこぐと気持の良い田園風景が見られます。ここには入園者と園主による体験農園「農業塾」があります。30名募集、料金は年間3万円(入園料1万2千円+農産物代1万8千円)です。 Imgp7257_3 Imgp6668_3

下の写真は東京都の歴史環境保全地域の城山の雑木林と昔多摩川から取水した生活・農業用水の府中用水(疎水100選)の間に広がる田園風景です。農地に稲と畑、城山の雑木林の下には「ママ下湧水」の小川が流れています。Imgp7187_8 Imgp7250_4 Imgp7255 Imgp7278_5

次は市営の市民農園です。規模はあまり大きくありませんが抽選によって無料で借りられます。借りている女性の話では野菜を無農薬で栽培したい。そのために白菜が虫食いだらけになるが安心して食べられると言っていました。更新時期があるので作付と収穫時期に気をつけて無駄にならないようにしています。市民農園の傍で見かけた白鷺です。 Imgp6634_3 Imgp6642 Imgp6635

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このあたりは多摩川に近いため昔から梨の栽培が盛んで多摩川梨とも言われていました。今は少なくなりましたが秋になると梨狩りや直売所で販売されます。農園主の話では、大きな梨の木は何種類か梨の木を接木しているため1本の木に何種類もの実が成るそうです。枝を支柱に結ぶ作業は風による枝の倒れ防止と枝の長さをそろえることでこれからの作業を効率的に行うためです。後継者の息子さんが群馬に研修に行っているので一人でやっていました。梨園ボランティアの応援があるのでとても助かっています。3月25日頃から4月20日頃までの間の1週間「梨の花の花粉付け体験ボランティア」を募集します。Imgp6624 Imgp7174 Imgp7173 Imgp7178

この田園風景も農地の所有者が多く細切れ状態のため市では南部地域整備基本計画の策定を進めています。土地区画整理組合設立の準備会も発足しました。都市基盤整備(宅地化?)により数年後にはどのように変わるのでしょうか。この地域の特色ある自然・歴史的な資源を次の世代にImgp7262_3伝えれらるような「農のあるまちづくり」を市民の意向を十分取り入れて進めて欲しいものです。例えば、梨以外に桃、リンゴ、ブルーベリー、キウイー、ぶどうなど花や果実が楽しめる「くにたち果樹園村」なんかどうでしょうか。区画整理予定地の梅林がきれいでした (全ての写真はクリックすると拡大します)


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