今は亡き奇才、天才と言われた立川談志には四天王と言われているお弟子さんがいます。落語をじっくり聞いて見ようと思い古典落語の立川談春の独演会に行ってきまし た。 下 歩いた疲れと喉も乾いていたので甘味処「伊勢屋」で氷イチゴを注文。店員さんに聞くとこの店をこち亀の映画関係者が休憩に利用したそうです。壁にポスターとサイン色紙が貼ってありました。お客は私一人。店頭で見た美味しそうなお団子を2本注文。気さくなお店でのんびりとして会場に向かいました。
チケット代は3、800円。すべて指定席。会場のホール(700人収容)は満席です。 中高年に混じって勤め帰りの人、学生から女性まで若い人もいます。開演7時になるとブザーがなり照明が落ちて緞帳があがり出囃子とともに談春の登場です。映画の始まるような感覚。金屏風の前の台にあがり世間話しで観客との間合いをはかり演目に入ります。(上の写真は手ぶれ気味ですが9階のホールの窓から夕闇の中の亀有駅を見渡した風景です)
最初の演目は古典落語に良く出てくる「与太郎」の噺。唐茄子(カボチャ)の売り方を教える旦那とその唐茄子を売りに行く与太郎と長屋の住人のやり取り。30分があっという間に過ぎてしまいました。
本日のハイライトは1時間30分(途中15分の休憩)の長尺落語。京都の街の三軒長屋の住人の噺。江戸の長屋建築のの特徴を語ったあとで住人は、鳶職の頭目と女将の夫婦に鳶職人、真ん中の住人がやかん頭の質屋の旦那とその妾と女中、隣が剣術道場主と弟子。登場人物が合わせて9人。9人の人物に対する表現力は芝居を見ているようで人間の感情、性が心に響きます。終演時間は9時10分。
まだ46歳の若さ。年を重ねた落語を聞いてみたい名残惜しさを感じながら帰路に着きました。(写真はクリックする拡大します)
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